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強直性脊椎炎などの関節炎でおすすめの食品と避けるべき食品とは

2023年04月08日

食事と健康予防

関節炎などの痛みに日常的に悩まされていると、メンタルにも影響を与える可能性もあります。

強直性脊椎炎は、主に脊椎、腰、股関節の痛みやこわばり、可動性の低下を引き起こす関節炎の一種です。

痛みは数週間または数ヶ月続くことがあり、日常生活に支障を与えるだけでなく、強直性脊椎炎が原因で他の関節にも影響を与える可能性があるようです。

原因は不明で、治療法もはっきりと確立していませんが、食事を変えることで症状が緩和する場合があるようです。

強直性脊椎炎でおすすめの食品にと、避けるべき食品ついて探ります。

食事と炎症・・・おすすめの食品

食事の選び方は人それぞれですが、抗炎症食をは、体内の炎症を軽減するのに役立つかもしれません。

米国の関節炎財団は、関節リウマチ患者に抗炎症食を選択することをを推奨しています。

これからご紹介する抗炎症の食品は、関節リウマチと同様の炎症状態である強直性脊椎炎の人にも役立つ可能性があります。

その代表的な食品とは以下の通りです。

1.オメガ3脂肪酸

2017年の研究結果報告によると、オメガ3脂肪酸を多く含む食事が関節の炎症に対してプラスの効果があることが示されているようです。

オメガ-3脂肪酸を豊富に摂取できる食品には次のようなものがあります。

-チアシード
-サーモン、イワシ、マグロなどの油の多い魚
-亜麻仁
-亜麻仁油
-クルミ

2.全粒粉

精製されていない全粒穀物は繊維と栄養素が豊富に含まれています。

全粒穀物は体全体の炎症を軽減するのにも役立つ可能性があることも報告されているようです。

全粒穀物の例は次のとおりです。

-玄米
-トウモロコシ
-キヌア
-そば
-オートミール

一方で、大麦、小麦、ライ麦などのグルテンを含む穀物は強直性脊椎炎などの関節炎の症状を引き起こすきっかけになる可能性があるようです。

3.ニンニク、ショウガ、ウコンなどのハーブ類

研究によると、ニンニクに含まれるいくつかの化合物やウコンの主要成分であるクルクミンは、抗炎症特性を示すようです。

また、しょうがの主要な化合物であるジンゲロールは、関節炎や痛みを軽減するのに役立つという報告があります。

4.その他の有益な食品

カルシウムとビタミンDを含む食品と一緒に果物や野菜をたくさん食べることは、関節炎や痛みを軽減するのに役立つ可能性がああるようです。

・カルシウム
特に強直性脊椎炎は骨を弱くするため、カルシウムが豊富な食品が重要となってくるようです。

カルシウムを多く含む食品には次のようなものがあります。

-クレソンやケールなどの濃い葉物野菜
-ブロッコリー
-アーモンド
-低脂肪乳製品
-骨付きイワシの缶詰
-白菜
-豆腐

・ビタミンD

ビタミンDはカルシウムの吸収を良くする効果があるため、健康な骨にとって重要な栄養素です。

ビタミンDを多く含む食品には以下のようなものがあります。

-魚介類
-卵黄
-タラ肝油

避けたほうが良い食品

一方で、炎症を引き起こす食品は、強直性脊椎炎の症状を悪化させる可能性があります。

以下の食品はなるべく避けたほうが良いようです。

1.砂糖と塩

研究によると、添加された砂糖や精製食品は体内の炎症を引き起こす可能性があります。

強直性脊椎炎の人は、甘い食べ物や飲み物の摂取量を減らした方が良いかもしれません。

また、同様に高塩分の食品にも注意が必要との報告もあります。

塩分摂取量を減らすことはすべての健康にもつながるため留意が必要です。

2.赤身肉

赤身の肉には、炎症を悪化させる可能性のある化合物が含まれています。

3.高脂肪食品

米国の関節炎財団は、飽和脂肪やオメガ6脂肪酸など、炎症を引き起こす可能性のある脂肪を制限することを推奨しています。

オメガ 6 脂肪酸を含む食品には次のようなものがあります。

-トウモロコシ、ベニバナ、ヒマワリ、大豆油などの植物油
-マヨネーズ
-サラダドレッシング
-ペストリー
-加工食品

4.小麦とグルテン

小麦、ライ麦、大麦などのグルテンを含む穀物は、炎症を悪化させる可能性があります。

グルテンを含む酒食を全粒粉に変更することで、症状が緩和されるかもしれません。

5.アルコール

強直性脊椎炎の人は、アルコール摂取を避けることが主唱されています。

大量のアルコールは、骨密度に影響を与え、骨粗鬆症のリスクを高める可能性があります。

また、アルコールは使用される薬と相互作用し、ほかの食品の栄養吸収を低下させる可能性もあるため控えるようにしましょう。

食べ物以外で注意すること

米国の国立関節炎筋骨格疾患研究所によると、食べ物以外でもセルフケアをすることによって 痛みが少なくなり、生活の質が向上した人もいると報告されています。

セルフケアで実践できる方法には、以下のようなものがあります。

-サポーターや補助機器を使用する
-良い姿勢を保つように気を付ける
-できる範囲で運動する
-症状をこまめにチェックする
-ストレスをためないようにする
-喫煙をやめる
-セラピーなどのメンタルヘルスサポートを受ける

慢性的に続く痛みは不快なものですが、運動や食事を楽しみながら地道にケアを続けることが、痛みを遠ざけ生活の質の向上につながるかもしれません。

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引用文献:
What to know about ankylosing spondylitis
Foods to eat and avoid with ankylosing spondylitis
Expert perspectives: Ankylosing spondylitis and the gut microbiome

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