ニキビや吹き出物などを改善する食べ物や食事とは?
思春期に発症することが多いニキビは大人になると吹き出物と呼ばれ、人々を悩ませることがあります。
ニキビは睡眠時間や洗顔など生活習慣によりある程度の改善が見込めますが、食べ物の変更も必要不可欠なようです。
食事が肌に与える影響や、どの食品がニキビの発生を誘発もしくは軽減する可能性があるかを研究報告から探ります。
食生活が肌に与える影響?
体にとって大切な食事ですが、ご存じの通り、食事や食生活の内容がにきびの発症に関与している可能性があることがわかっています。
2016年の調査結果によると、参加者の大多数が、揚げ物や脂っこい食べ物がニキビの原因だと考えていたようです。
また、チョコレートや乳製品、炭酸飲料なども、同様にニキビの原因であると考えていた人が多かったようです。
ニキビは、皮膚の毛穴が詰まることにより発生することが一般的に知られています。
毛穴の詰まりは、体が皮脂を過剰に生成するときにも発生するため、脂っこい食べ物を大量に食べるとニキビの原因の一つとなることは間違いではないかもしれません。
一方で、グリセミック指数(GI)の高い食品を減らすことで、ニキビの発生を軽減または予防できる可能性があることがわかっているようです。
思春期になると、体はインスリン様成長因子 1 (IGF-1) と呼ばれるホルモンを多く生成します。
研究によると、このIGF-1ホルモンが皮脂を増加させ、ニキビの症状を悪化させる可能性があることを示唆しています。
このIGF-1ホルモンですが、食品によって左右されることがわかっているようです。
つまり、皮脂を増加させるグリセミック指数(GI)の高い食べ物を控えることで、にきびや吹き出物を防ぐのに役立つかもしれないということのようです。
避けたほうが良い食品
報告によると、グリセミック指数(GI)とグリセミック負荷(GL)が高い食品や食事、食生活は避けたほうが良いようです。
GI値が高い食品は、食べた後の血糖値を上昇させる速度を早めます。
アメリカ糖尿病協会によると、以下はGI値の高い食品の例です。
-パン、特に精製された食パンやベーグルなど
-コーンフレーク、ふすまフレークなどの甘い朝食用シリアル
-オートミールなどのインスタントシリアル
-メロン、パイナップル、カボチャ、ジャガイモなどの果物と野菜
-パスタ類
-プレッツェル、餅、ポップコーンなどの軽食
-乳製品
(牛乳、チーズ、アイスクリーム、ヨーグルトなど)
にきびのある一部の人々は、これらの食品を避けることで利益が得られる場合があります。
また、チョコレートを食べると、にきびの症状が悪化することもあるとも言われています。
この効果は、チョコレートの糖度が高いためと考えられていましたたが、研究によると、100%カカオを含む無糖チョコレートも、ニキビの既往歴のある若い男性の症状を悪化させる可能性があることが示唆されました。
一方、脂っこい食べ物がにきびを引き起こすという証拠はほとんどないようです。
それは、毛穴のつまりを引き起こす脂性肌が、必ずしも食物中の脂肪や油によるものではではないと考えられているためのようです。
ニキビ改善に効果がある食べ物は?
オメガ3脂肪酸が豊富な食事は、炎症を軽減し、にきびの症状を改善する可能性があることが報告されています。
オメガ3脂肪酸が豊富な食品には次のようなものがあります。
-サバ、サーモン、イワシなどの魚
-放牧卵
-大豆、豆腐などの大豆製品
-ほうれん草やケール
-ネイビービーンズ
-グラスフェッドビーフ
-クルミやアーモンドなどのナッツ類
-亜麻仁
-カラシの種子
-ワイルドライス(北アメリカ原産のイネ科マコモ属の植)
ただし、これらの食事を取り入れることを始めたとしても、すぐに効果が出るとは考えられてはいません。
食事の変更が肌に効果を与えるには、最大12週間かかる場合もあるようです。
食事の変更による肌の治療は、気長に続けることがコツと言えるのかもしれません。
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