適度な量のお酒のアルコール飲料は免疫機能と風邪に効く場合がある!?
適度なお酒のアルコール類の摂取については、免疫機能を高めて風邪に効く可能性があるとの報告があるようです。
過剰なアルコール摂取は、人間の健康に大きなダメージを与える可能性があります。
ですが、適度な量のお酒は、かかる風邪の回数が減る可能性があるとの報告があるようです。
アルコールが風邪の治療または予防に役立つかどうか、またアルコールが免疫システムに与える影響についてなど、お酒と風邪の関係を探ってみました。
アルコールは風邪を治すことができる!?
風邪の症状は、基本的に免疫機能が低下している時にウイルス感染によって引き起こされると報告されています。
アルコールは、ウイルスを殺すことができるわけではないので、アルコールが風邪を直接直すということではありません。
アルコールは免疫システムを助ける!?
アルコールは、その摂取量に応じて免疫系にさまざまな影響を与えると言われています。
古い研究によると、アルコールを長期間摂取し続けることにより、風邪などのウイルスや細菌の感染症にかかりやすくなる可能性があることがわかっています。
ですが、最近の新しい研究によると、適度なアルコール摂取が風邪の全体的な回数を減らす可能性があることを示唆しているようです。
これは、アルコールが免疫反応に影響を与えるためである可能性があります。
しかし、長期にわたるアルコールの乱用は、全身に長期的な炎症を引き起こします。
さらに、
-腸内フローラを乱す
-腸壁を傷つける
-気道の免疫細胞の機能を損なう
などの健康への弊害も大きいとされていることからも、長期的なアルコール類の摂取自体については、やはり推奨されるものではないようです。
アルコールは風邪の予防に役立つ!?
アルコールは直接風邪を治すことはできませんが、アルコールの適度な消費が風邪の頻度を減らすのに役立つかもしれないという報告があるようです。
たとえば、2012年の古い研究では、日本の男性899人の風邪の発症率を調査したところ、まったく飲酒しなかった参加者は適度な量の飲酒をした参加者よりも、研究中に風邪のを2回多く引いた可能性が高くなりました。
このような研究は日々進められています。
飲酒による悪影響
過度なアルコールの摂取は、次のようなさまざまな健康問題につながる可能性があります。
-高血圧
-アルコール性膵炎
-肝硬変
-癌
また、アルコールは、C型肝炎やHIVなどの他の病気の進行を早めることもあるかもしれないという報告もあるようです。
自宅で風邪を効率よく治す方法
風邪を即時に治すことができる薬はありませんが、症状が改善するまで症状を軽減する方法はいくつか報告されています。
例えば次のような基本的な方法を試すことで、重症化を防いで症状が早く軽減するかもしれません。
-十分な休息を取る
-十分な水分を摂取する
-お風呂や、お湯の入ったボウルから蒸気を吸い込む
-加湿器を使用する
-トローチを吸う
まとめ
アルコールは風邪の治療や治癒ではなく、一般的に、米保健当局は風邪の際にアルコールを摂取することを推奨していません。
ただし、いくつかの古い研究は、適度なアルコール摂取が風邪の頻度を減らす可能性があることを示唆していることがわかりました。
それはそれとして、もともと飲酒をしていない場合は飲酒を避けることを推奨しています。
代わりに、安静にして暖かく加湿した部屋でゆっくり過ごすなど、家庭薬で症状を緩和できる場合があるかもしれません。
アルコールは体内の分解酵素を活用することからも、個体差や国民性なども考えられそうです。
そのことからも、体調が思わしくない場合にアルコール類を摂取することで、余計に体調が悪くなったり、回復の遅れにつながったりすることも考えられそうです。
また特にお酒の中に保存剤や防腐剤などが多く含まれる場合には、尚更身体への影響を考えておきたいものです。
その辺りも留意しながら、上手にお酒とお付き合いすることがおすすめと言えそうです。
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