コーヒー牛乳やサラダなどを取り入れた食生活ががんリスクに与える影響?
長年にわたり、多くの研究で、私たちの食生活ががんのリスク、特に消化器系に影響を与えるがんのリスクに影響を与える可能性があることが示唆されています。
食べるとがんになる可能性が高まると言われている食品を、誰でもいくつかはご存じではないでしょうか。
たとえば、赤肉や加工肉の摂取は、乳がん、子宮内膜がん、大腸がんなど、さまざまながんのリスク増加と関連していることが今までにいくつもの報告がなされています。
対照的に、地中海ダイエットのような果物や野菜を多く含む食事は、がんのリスクが低いことが知られています。
今回は、食べるとがんのリスクの低下につながるとされる食品をご紹介したいと思います。
毎日のカルシウム摂取は大腸がんリスクの低下につながる?
2025年1月に専門誌に掲載された研究によると、カルシウムを豊富に含む食品や飲料を定期的に摂取すると、大腸がんリスクが低下することがわかったそうです。
英国オックスフォード大学の研究者が主導したこの研究では、542,000人以上の参加者のデータが分析されました。
そして、乳製品、ヨーグルト、リボフラビン、マグネシウム、リン、カリウムなどの栄養素を含む食品を摂取した人は、大腸がんリスクが低いようだという結論が出た。
中でも、毎日牛乳を1杯多く摂取した人、(毎日カルシウムを300mg摂取した人)は、大腸がんの相対リスクが17%低下することがわかったそうです。
専門家によると、カルシウムがこのタイプのがんに対して保護効果を持つ可能性がある理由は、カルシウムが腸内の遊離胆汁酸に結合し、遊離胆汁酸が腸粘膜に及ぼす有害な影響を防ぐという説があるそうです。
留意しておきたい点として挙げられるのは、日本人は牛乳をはじめとする乳製品に対しての耐性が少ないために、消化されにくく、身体の負担になり得るということかと思います。
食物繊維が豊富な食品は、大腸がんを予防する?
以前の研究でも、野菜、全粒穀物、果物、ナッツなどの食物繊維が大腸がんを予防する効果がある可能性が示唆されています。
そして最近の研究でも、この予防効果を裏付けるメカニズムが明らかになったようです。
この研究では、腸内細菌が腸内で植物繊維を分解すると、短鎖脂肪酸と呼ばれる2種類の分子が生成され、これが実際にがんを寄せ付けない原因となっている可能性があることがわかりました。
2つの短鎖脂肪酸はプロピオン酸と酪酸であり、研究を実施した研究者らは、これらが健康な細胞と、ヒトから採取した治療済みの大腸がん細胞の両方で遺伝子発現を変化させることを発見しました。
これにより、がん細胞の増殖を遅らせたり、がん細胞の死を引き起こしたりする可能性があることもわかっているようです。
野菜やナッツが体に良いことはよく知られていますが、講師が具体的なメカニズムを知ることでより積極的に摂取したいと思えるのではないでしょうか。
コーヒーを飲むと首や頭のがんを予防できる可能性?
2024年12月に専門誌に掲載された研究によると、コーヒーなどのカフェイン含まれた飲み物を1日4杯以上飲むと首や頭のがんのリスクが低下するというものでした。
1日4杯以上のコーヒーを飲むことによるリスク低下は、他にも口腔がんや中咽頭がんにも当てはまるそうです。
効果のほとんどは、カフェイン入りコーヒーを4杯以上、お茶を1日1杯未満飲むことで見られたそうです。
しかし、この効果に関連するコーヒーの量は、1日に通常摂取する量よりも多いため、人によっては多すぎるかもしれないとも警告されています。
特にカフェインに敏感な人は、この量のコーヒーを飲むことは難しいかもしれません。
まとめ
新しい研究では、牛乳などのカルシウムを多く含む食品が大腸がんのリスクを下げるのに役立つ可能性があることが示唆されています。
また、別の研究では、食物繊維が豊富な食品が腸内細菌に特定の遺伝子を「オン」にさせることで大腸がんのリスクを下げる可能性があることが示されています。
さらに別の研究では、毎日4杯のコーヒーを飲むと頭頸部がんのリスクが低下することが示唆されています。
このように、食生活を工夫することによりがんのリスクを低下させることにつながるとの研究結果が続々と発表されているようです。
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