卵のコレステロールは心臓に良い?悪い?
万能栄養素で健康に良いといわれている卵ですが、同時に、多く卵を食べてしまうことによって、コレステロールの値が上がってしまうのではないか?などでも気になっている人も少なくないかもしれません。
卵1個には約6グラムのタンパク質が含まれており、卵1個あたりわずか70カロリーで健康的な栄養素がたくさん含まれています。
そのため、毎日摂りたい食品の一つではありますが、コレステロール値が気になって卵の摂取を制限している方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、本当に卵のコレステロールは心臓に悪いのでしょうか?
卵とコレステロール
卵黄にはコレステロールが含まれているため、かつては卵を食べると心血管疾患のリスクが高まると考えられていました。
ですがその後、卵子と心臓の健康に関する専門家間での見解は変化してきているようです。
卵が食事性コレステロールが豊富であることは事実です。
しかし、飽和脂肪酸とトランス脂肪酸を摂取することに比べると、卵のコレステロールの血管の健康に悪影響はとるに足らないものであることがわかったようです。
卵には、飽和脂肪がほとんど含まれておらず、トランス脂肪酸も含まれていないためです。
こうしたことから、現在ではほとんどの人にとって、1日あたりに数個程度の卵を食べたとしても心臓の健康に悪影響を与えることはないと考えられています。
飽和脂肪酸は、主にバターなどの動物性の脂肪、トランス脂肪酸は、主にマーガリンやショートニングなどの加工油脂に含まれているため、摂取の際には留意が必要です。
卵に含まれている栄養素
卵には、次のような健康的なビタミン、ミネラル、抗酸化物質、栄養素が含まれています。
–コリン
脳と神経に良い栄養素で、特に妊婦にとって重要です。
-ミネラルのホソフォラス、カリウム、カルシウム
-抗酸化物質のルテインとゼアキサンチン
いずれも目に良いとされている栄養素です。
ビタミンA、ビタミンB、ビタミンD。
卵黄は、ビタミンDの数少ない天然由来の食物源の1つです
卵にはどのくらいのタンパク質が含まれている?
大きな卵1個には約6グラムのタンパク質が含まれています。
卵に含まれるタンパク質には、9つの必須アミノ酸がすべて含まれているため、高品質のタンパク質と見なされています。
必須アミノ酸は、体内で合成することができず、食事を通じてそれらを取得する必要があります。
必須アミノ酸にはそれぞれの独自の機能があり、9つすべてを含む食材は大変貴重と言えそうです。
1日に何個の卵を食べることができる?
このように、少なくとも1日1個の卵を食べることは、ほとんどの健康な人々にとって安全と言えます。(アレルギーを持っている人を除く)
そして、低カロリーながらタンパク質、ビタミン、ミネラルなど豊富な栄養素を含む卵の利点は、卵黄に含まれる少量の飽和脂肪のリスクを上回ると考えられています。
ただし、どんな料理にも合う卵を一緒に何を食べるかには、注意が必要です。
たとえば、ソーセージ、ベーコン、ハムを卵と一緒に食べたり、バターで調理したりする場合は、飽和脂肪とナトリウムを食事に取り入れているため、心臓の健康には良くないと言わざるを得ません。
代わりに、ゆで卵やポーチドエッグ(卵焼き)にする、または少量のオリーブオイルで調理するなど、できるだけシンプルな調理法を心がければ、安心していただけそうですね。
卵はやはり最高の完全栄養食として、昔から知られているだけではなく、多少価格は高くなったとはいえ、これだけ価格的にも手を出しやすい上に、美味しくてお腹のもちも良い食品はなかなか見当たりません。
そのために、上手に末永く、卵とはお付き合いができれば、嬉しい限りではないでしょうか?
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引用文献:
Eggs, protein, and cholesterol: How to make eggs part of a heart-healthy diet