コーヒーを飲むと、座りっぱなしによる死亡リスクが下がる可能性がある?
座っていることの多い生活は私たちの健康に悪影響を及ぼし、死亡リスクを高める可能性があることが報告されています。
一方で新たな研究によって、コーヒーを飲まない人はコーヒーを飲む人よりも死亡率が高くなる可能性が発見されています。
新しい研究では、コーヒーを飲むことで、座りがちな生活習慣の悪影響を打ち消すのに役立つ可能性があることが示唆されています。
コーヒーを飲む人が、コーヒーを飲まない人に比べて死亡リスクが低い理由、また、コーヒーの摂取が、座りっぱなしの悪影響を相殺する可能性を探ります。
コーヒーは体に良い?
座りがちな行動は、不健康となる要因として注目されています。
座りがちな生活により、心血管疾患や心血管疾患、そして死亡のリスク増加と関連しているようです。
コーヒーは世界で最も広く消費されている飲料の1つですが、その強力な抗酸化特性により、定期的なコーヒーの摂取が慢性疾患にかかる割合や死亡率を低下させる可能性があることが示されています。
コーヒーを飲まず、さらに座りっぱなしの人のリスク
2007~2018年の米国成人の全国健康栄養調査の研究では、毎日の座っている時間とコーヒーの消費に関するデータを分析したのだそうです。
その結果、1日8時間以上座っている人は、座っている時間が1日4時間未満の人と比較して、心血管疾患関連死亡とほかの要因による死亡の両方のリスクが高いと結論付けられたそうです。
コーヒーの消費量を考慮すると、コーヒーを最も多く飲んだ参加者は、コーヒーを飲まない人と比較して、心血管疾患関連死亡とほかの要因による死亡の両方のリスクが低いことがわかりました。
また、1日6時間以上座っているコーヒーを飲まない参加者は、1日6時間未満座っているコーヒーを飲む人よりも、死亡率が約1.6倍高いことも報告されています。
ある研究では、長時間ずっと座っていると、グルコース代謝が損なわれ、炎症が増加する可能性があることも示されているようです。
また、以前の研究では、座っている時間が長いことが骨格筋の代謝を変え、起きている時間に座ったりうつ伏せの姿勢で横たわったりする時間が1時間長くなるごとに、代謝リスクが39%増加することが明らかになっているようです。
コーヒーの摂取は、座りっぱなしの行動と比較して、様々な角度から成人の全体的な生存率を向上させるという利点があるようです。
コーヒーの摂取はまた、炎症を悪化させるメタボリックシンドロームのリスクを軽減することもわかっています。
健康的な生活のために
専門家によると、コーヒー、紅茶などの飲み物のメリットは、多くの要因によって左右されるようです。
たとえば、豆の産地、品質、加工方法、添加物 (保存料、クリーム、砂糖など)、摂取量、摂取頻度、個人のカフェイン感受性、現在の健康状態、カフェインに対する代謝反応などがその要因にあたります。
現在の「推奨される1日の摂取量」は、1日にカップ3~5杯、カフェイン約400mgとされていますが、耐性は個人によって大きく異なる可能性があるようです。
コーヒーに含まれるカフェインは中枢神経系に作用して覚醒度を高め、気分を高めて気分を良くする効果がある可能性や、精神の明晰さと鋭敏さをもたらす可能性もあるようです。
しかし、考慮すべき欠点もいくつかあります。
コーヒーには、特に濾過されていない場合、不安、神経過敏、胃食道逆流症、胃腸障害、動悸などを引き起こす可能性もあるようです。
そのため、すでにコーヒーを飲む習慣を持っていないのであれば、必ずしもコーヒーを追加する必要はないかもしれません。
健康的な生活のためには、毎日の適度な運動が大切です。
コーヒーを飲まなくても、長時間座っている場合には、1時間ごとに少しでも動くことを意識することが大切です。
アメリカ心臓協会は、成人が健康を維持するためには毎週少なくとも150分の心臓を動かす運動をすることを推奨しています。
日常生活に運動を取り入れることは、あらゆる原因による死亡や心血管疾患関連の死亡の予防にも関連してます。
コーヒーの摂取と共に心がけたいことですね。
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引用文献:
Drinking coffee may help lower death risk from being sedentary