抹茶の健康上の利点とその利用方法おすすめ
日本ではおなじみの抹茶は、茶道で使用される粉末緑茶の一種です。
最近では日本だけでなく、米国をはじめとする各国でも人気が高まり、飲み物やデザートなどとしても登場し始めています。
また、抹茶にも、お茶と同様に健康上の利点がある可能性があるようです。
いくつかの研究では、抹茶を含む緑茶には、健康に有益な抗酸化物質が含まれていることが示唆されています。
抹茶の健康上の利点、使用方法、リスクについて詳しく探ります。
抹茶とは
日本のでは伝統的に抹茶を使って茶道を行ってきました。
抹茶は粉末の形で入手でき、その味は滑らかでまろやかな味で、苦味はありません。
抹茶を作るためには、まずは茶葉を日陰で乾燥させます。
日陰で乾燥させた茶葉は、てん茶（碾茶）と呼ばれます。
このように栽培することにより、茶葉に含まれるクロロフィルと呼ばれる色素の量が増えるのだそうです。
このようなプロセスを踏むことにより、葉に含まれるほかの有益な化合物も増えます。
中でも有用な化合物の1つが L-テアニンと呼ばれるアミノ酸で、人間の健康に良い影響を与える可能性があります。
碾茶から茎と葉脈を取り除き、残った葉を石臼で挽いて粉末にすることで、抹茶を作ることができます。
抹茶は、茶筅で熱いお湯に混ぜて作ります。
泡立ちがよく、鮮やかな緑色をしています。
抹茶はほとんどの場合、このような方法で飲まれます。
つまり、茶葉を浸したお湯をそのまま飲むということになり、抹茶を飲む人は粉末の葉を丸ごと摂取することになります。
利点
多くの研究で、緑茶にはさまざまな健康上の利点があることが示唆されています。
抹茶は緑茶の濃縮物であるため、抹茶から緑茶と同じ利点が得られる可能性があり、さらに強力である可能性があります。
たとえば、次のような健康上の利点が考えられているようです。
-集中力と認知力の向上
L-テアニンは、お茶に含まれるアミノ酸です。
L-テアニンを豊富に含む食品や飲料を摂取すると、リラックスした状態と幸福感が促進される可能性があります。
抹茶に含まれる別の化学物質であるカフェインと組み合わさることで、L-テアニンはリラックスした覚醒状態を引き起こす可能性があるようです。
2017年に行われた、20人の成人男性を対象とした研究では、L-テアニンを200ミリグラム(mg)摂取すると、認知力と選択的注意力が向上することが分かりました。
さらにこの効果は、160mgのカフェインと組み合わせることでさらに強くなったそうです。
-がんの予防
緑茶には、カテキンと呼ばれる抗酸化物質の一種、特にエピガロカテキンガレート（EGCg）が含まれており、これには抗腫瘍作用があると考えられています。
国立がん研究所によると、EGCg は細胞を DNA 損傷から保護し、腫瘍細胞の増殖を抑制することで、がんの予防に役立つ可能性があります。
研究によると、緑茶を大量に摂取すると、膀胱がんなどの特定のがんの発症を防ぐ可能性があることが示唆されているようです。
-心臓病のリスクを軽減
また別の研究では、緑茶の摂取量が多いと心臓病の発症リスクが低下することが示唆されています。
緑茶を飲むと、高コレステロール値などの心臓病のリスク要因が軽減される可能性があるとの報告もあります。
-2型糖尿病の予防
ある臨床試験では、毎日緑茶を4杯飲むと、糖尿病のいくつかの危険因子が大幅に減少することがわかったそうです。
-自己免疫性ぶどう膜炎の緩和
自己免疫性ぶどう膜炎は、免疫系が誤って眼球内の組織を標的にし、炎症を引き起こすまれな疾患です。
2019年のマウスの研究で、緑茶に含まれるカテキンが自己免疫性ぶどう膜炎の人の視力障害の症状を緩和する可能性があることが示唆されたようです。
まとめ
日本でなじみの深い抹茶は、飲むことで茶葉を直接体内に取り込むため、L-テアニンやカテキンなどの有用な栄養素を十分に摂取することができます。
そのため、集中力や認知力の向上、がんや心臓病の予防など、多くの健康効果が期待できます。
緑茶を飲みすぎると、大量のカフェインも摂取されます。
これにより、心拍数の上昇や睡眠障害などが生じる可能性があるため、入眠前や心配な方の摂取には留意が必要かもしれません。
ただし適量を美味しくいただく分には、健康に良い適切な飲料の選択と言えそうです。
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