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ビタミンD欠乏症が多数発生で影響、健康予防を考える

2024年04月10日

食べ物と食事と健康で医療予防

ビタミンD栄養素の不足や欠乏は世界的に非常に多い状態が続いていることが懸念されています。

そのために、欧米メディアの中には、ビタミンD欠乏症は現在パンデミックの状態であると報じられることもあります。

ビタミンDの欠乏症と診断されるその数は世界で10億人以上にも上ることが報告されています。

現在、世界人口の50%以上の人において、ビタミンD欠乏症の危険にさらされていると報告されていますが、日本のような先進国であればよほどでない限りは、全然足りていないということになるかと思います。

日本ではビタミンD自体があまりメディアで報じられることはありませんし、多くの方からすれば、何のこと?というのが正直なところかもしれませんが、とても大切なことだけではなく、大きな影響を及ぼすことになっているために、欧米では以前から大きなメッセージとして捉えられています。

今回は、信頼される医学的な文献レビュー集から、そのビタミンD不足や欠乏、予防方法などについての4つの報告から、私たちが健康を守るための予防方法について考えます。

では、最初にビタミンDが不足したり、欠乏したりする状態が続くことで、私たちの体はどのような影響を受けると報告されているのでしょうか?

ビタミンD欠乏症による症状の例とは?:

ビタミンD欠乏症で報告されることが多い症状の例は下記のとおりです。
◎自己免疫疾患、
◎感染症、
◎自律神経の不安定な状態、
◎不安症やうつ病などの神経障害、
◎歯周炎、
◎心血管疾患、
◎骨減少症、骨粗鬆症、骨折、
◎痛みの加速、
◎致死性の癌、
◎2型糖尿病、
◎子癇前症、
◎小児期の虫歯、
など、
たくさんの急性及び、慢性疾患との関連性が指摘されています。

では、なぜ現在がビタミンD不足や欠乏症などと言われるようになったのでしょうか?

ビタミンD欠乏症の主な原因とは?:

ビタミンD不足や欠乏症の主な原因として報告されているのは、まずは、ビタミンD栄養素を含む食べ物や食事自体がもともと少ないということがあります。

日本の食べ物や食事でビタミンDを含む食品としては、キクラゲ、しらす干し、カツオの塩辛、イワシの丸干し、紅サケ、サンマ、ヒラメ、鰻、干しシイタケ、などの食品や食事が挙げられます。

そして、それらのビタミンDを含む食べ物や食事をする機会が今まで以上に減っていることがビタミンD不足や欠乏症の原因にもなっていると言われます。

ただし、他のビタミンCなどの食事栄養素と比較した場合でも、ビタミンDの栄養素がどのような食品に含まれるかも知らなければ、その重要性も知られていないのが現状です。

更に、適度な日光浴をすることで体内にビタミンDが合成されるという認識もあまり知られていないのではないでしょうか?

昔は先人たちは一日の多くを屋外で過ごしましたが、現代ではその反対に室内にて過ごすことがとても多い時代になったという背景もビタミンDの不足や欠乏の影響にもなっています。

例えば、上記のようなことが原因で骨密度が低かったり、骨折をした場合でも、多くの場合においては、カルシウムや鉄分栄養素の不足と考える方が一般的ではないでしょうか?

体内のビタミンD量と方法?:

上記のビタミンDを含む食べ物や食事だけでも、なかなかビタミンDを十分に摂取できていないことが理解できます。

食べ物や食事以外では、日光浴をして体内に取り入れることが必要ですが、どういう仕組みかと言うと、太陽に含まれている紫外線Bと呼ばれる光子が、皮膚内の7-デヒドロコレステロールに吸収されて、ビタミンD3の前駆体に変換されます。

そして、そのビタミンD3前駆体は、ビタミンD3に変換されることになります。

また、一般的に必要とされるビタミンDの量は、75nmol/L、又は、30ng/mLを超える25-ヒドロキシビタミンDの循環レベルが必要とされています。

十分な日光浴が叶わない場合には、大人も子供も毎日800~1,000IU程度のビタミンDが必要になると報告されています。

本来であれば、先人たちのような暮らしで毎日太陽の下で生活をすれば問題はないでしょうが、そういう訳にもいきませんので、せめて時間が許される時に屋外での時間を増やすことがおすすめです。

そうするだけでも、精神的な安定にもつながる可能性が考えられます。

まとめ:

上記で説明したことからも、私たち現代人は重度のビタミンミネラル全体に不足気味ですが、とりわけビタミンD不足又は欠乏症の状態にあると考えられます。

一番はまず食品や食事の中に説明したビタミンDを豊富に含む内容にすることがおすすめです。

その上で、太陽の下で過ごす時間を確保することが重要と言えます。

その場合、一般的には腕と脚、または手(特に手首や手のひら)、顔(特におでこと首)が太陽に当たる状態で毎日最低15分間、週に3回以上)がおすすめです。

叶わない場合には、欧米では栄養補助食品としてビタミンDのサプリメントで摂取量を調整することは、ビタミンDの十分な摂取量を確保するために合理的なアプローチと報告されています。

キーワード:ビタミンD、ビタミンD欠乏、ビタミンD不足、ビタミンDの食事

参考にした文献:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28516265/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18400738/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15585788/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25207357/

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