食前に水を飲むと本当に体重が減る?
ダイエットをしている方なら、食事の前に水を飲む方法を聞いたことがあるかもしれません。
これはどういった理由からなのでしょうか?
確かに食べる前にお腹に水を入れると満腹感が得られ、食べるのを早くやめられるかもしれません。
では、一日を通してもっと水を飲むともっと満腹効果があるのでしょうか?
ですが、またすぐにお腹がすいてしまう可能性はあるかもしれません。
なぜ人々は水を飲むと減量に効果があると信じているのでしょうか?
ダイエットと水分補給の関連について探ります。
ダイエットと水分補給
ダイエットと水分補給には、どのような関連があるのでしょうか?
調べてみると、食事の前に水を飲むことにより次のような利点がある可能性があることがわかりました。
-胃の神経を伸ばす
胃にはストレッチを感知して、食事をやめる時期が来たという信号を脳に送る神経があるのだそうです。
水を飲むことにより、胃がストレッチを感知して、早めに食事をやめさせることができるかもしれません。
胃が勘違いして満腹感を感じることで、結果的に食べる量を減らす効果が期待できるかもしれません。
これについては研究結果もあるようです。
食事前にコップ一杯の水を飲んだ高齢の被験者は、飲まなかった被験者よりも食べる量が少ない傾向があったそうです。
また別の研究では、低カロリーの食事を摂り、食事前に余分な水を飲んだ人々は、余分な水を飲まずに同様の食事を摂った人々に比べて、12週間で食欲が低下し、より多くの体重減少が見られたことが判明したようです。
-カロリーを消費する
私たちが飲んだ水は、体内に入った後体温まで加熱する必要があり、このプロセスでは体がエネルギーを消費する必要があります。
これに費やされるエネルギー(熱産生と呼ばれる)は、食事からのカロリーを相殺できる可能性があるようです。
毎食前に水を飲むことで、運動をしなくても少しずつカロリー消費をしていることにつながるようです。
-喉の渇きと空腹感を区別する
お腹は空いていないが、喉が渇いているという場合があります。
それでも私たちの体は、お腹がすいているのだと勘違いしてしまうことがよくあるようです。
そしてお腹が空いているのではなく、実際に喉が渇いているときに、何か食べるものを求めてしまう可能性があることを示唆しています。
水を飲むことで、喉の渇きが癒され、食べ物を求める気持ちが落ち着くことにもつながる可能性があるようです。
運動促進剤、ノンカロリー代替品、脂肪燃焼にも水が必要?
水を飲むことにはほかにもダイエットにつながるメリットがあるようです。
-運動促進剤効果
水分を十分に補給すると運動能力が向上し、結果として体重が減少しすることにつながる可能性があります。
一方で、筋肉疲労、けいれん、熱疲労はすべて脱水によって引き起こされる可能性があります。
そのため、特に暖かい環境で運動する人は、運動前に余分な水分補給が推奨される場合があります。
-甘い飲み物の代替品
同じ水分でも、甘い炭酸飲料、フルーツジュース、アルコールなどの高カロリーの飲み物はダイエットには不向きです。
高カロリーの飲み物を水に置き換えることで、時間の経過とともに体重を減らすことにつながります。
何か飲み物が飲みたいときには、いつでも水を選択する習慣をつけられると良さそうです。
-脂肪燃焼
脂肪の燃焼には水が必要です。
脱水症状は、脂肪を燃料として分解する体の能力を損なうとも言われています。
そのため、水をもっと飲むと脂肪の分解が促進され、最終的には体重が減少する可能性があります。
まとめ
食前の水分補給は、胃にはストレッチを加える、熱産生によりカロリーを消費する、喉の渇きと空腹感を区別する意味において、ダイエットにつながる可能性があります。
また、水を飲むことにより、運動促進剤効果、甘い飲み物の代替品となり摂取カロリーを控える、脂肪燃焼効果もそれぞれ期待できるようです。
少なくとも一部の人にとって、これらが減量に役立つ可能性があるかもしれません。
ダイエットは長期的なものです。
もし、劇的な効果を感じられないという場合でも、少し多めに水を飲むことによるマイナス面はほとんどありません。
食前に水を飲む習慣をつけることは、減量に、そして健康につながると言ってよいのではないかと思います。
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引用文献:
Does drinking water before meals really help you lose weight?