逆流性食道炎は頭痛の原因を引き起こす可能性がある?
食べたものが逆流する胃酸逆流ある人の中には頭痛や片頭痛を同時に感じる人もいるようです。
不快な胃酸の逆流は誰にでも経験があるかと思いますが、胃酸逆流が頻繁に発生する場合は、胃食道逆流症 (GERD) を患っている可能性があります。
胃食道逆流症の人は、自律神経の乱れによって頭痛や片頭痛を経験することもあるようです。
胃食道逆流症と頭痛の関係や治療法などについて探ります。
Contents
胃酸逆流と頭痛の関係?
胃酸逆流ある人の中には頭痛や片頭痛を同時に感じる人もいるようですが、胃酸逆流が頭痛を引き起こすのか、それとも頭痛が胃酸逆流を引き起こすのかについては日々研究が進められているようです。
最新の研究によると、人の脳は腸脳軸を介してのつながりを持っているということです。
腸脳軸によって、腸と脳が相互に通信できるようになっていることがわかっています。
さらには、腸脳軸は人の腸を自律神経系に結びつけるようです。
人の自律神経は、自分ではコントロールできない呼吸や内臓機能などを処理することでも知られています。
2017年の研究では、自律神経の乱れにより、頭痛と胃腸障害の間に関連性をもたらす可能性があることが指摘されています。
また、逆流性食道炎の症状があると、眠りにつくことが困難になることがあるようです。
人が座ったり立ったりしているとき、胃の内容物は胃の底にありますが、人が横になると、胃の内容物が食道に逆流する可能性があります。
このようなことから、逆流性食道炎の人は睡眠不足となる可能性があるようです。
睡眠時間が短かったり、睡眠が浅かったりなど適切に眠ることができないと、疲労が蓄積する可能性があります。
2017年の研究では、緊張型頭痛と睡眠不足の間に関連性があることが判明しています。
このような関係から、逆流性食道炎による睡眠不足が頭痛を引き起こす可能性も考えられているようです。
頭痛と胃酸逆流の症状と治療方法
・症状
胃酸の逆流は、次のような症状を引き起こす可能性があります。
-胸痛
-吐き気
-嚥下困難
-飲み込むときの痛み
-慢性的な咳や嗄れ声など
・治療法
頭痛と胃食道逆流症の間に関連性がある場合、胃食道逆流症の症状を治療することで頭痛が軽減される可能性があります。
英国の国民保健サービスによると、胃酸逆流症の治療法は次のとおりです。
-食事の量を減らし、規則的に食べる
-肥満の人は余分な体重を減らすよう努める
-リラックスする方法を見つけてみる
-寝るときに頭と胸を高くする
-薬を飲む
-禁煙する
・食べ物や食事
胃食道逆流症の人は、症状を引き起こす食品を制限することで症状を緩和することができる場合があるようです。
研究により、胃食道逆流症と関連付けられている食べ物と飲み物は次のとおりです。
-柑橘類などの酸性食品
-アルコール
-チョコレート
-コーヒー
-カフェイン
-高脂肪食
-ミント
-辛い食べ物
食べ方の面では逆流性食道炎を患っている人は、寝る前の少なくとも3時間は食事をとらないことを推奨しています。
上記に挙げられた食品群を就寝までに短い時間に摂取することは、とりわけ体調や臓器の機能が思わしくない場合においては、胃酸が逆流することの原因になる可能性が考えられます。
まとめ
胃酸逆流は頭痛と同時に起こることがあり、日々研究が進められています。
現在のところ、腸-脳軸による自律神経の乱れや胃酸逆流による睡眠不足が、頭痛と胃酸逆流の相互関係の原因となっている可能性が示唆されています。
逆流性食道炎や胃酸逆流症を治療するためには、日常生活や食生活の変更を検討することによって変化を感じることができるかもしれません。
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