3日間の腸リセットの方法と食事で腸内洗浄やデトックスクレンジングがもたらすもの?
腸内環境の重要性については引き続き注目され続けています。
腸の調子を整えるためには、どのようなことをするのがおすすめでしょうか?
健康に良いという情報をもとに、ヨーグルトやプルーンを食べたり、水分補給を心がけるほか、腸リセットを試していたり、習慣化している方もいらっしゃるかもしれません。
報告によると、3日間の腸リセットにより、腸内環境をリセットして消化管内の有益な細菌を増やすことができる可能性があるようです。
3日間の腸リセットとは何か、それが何をもたらすのか、そしてその具体的な方法についてお伝えします。
3日間の腸リセットとは?
3日間の腸リセットとはどのようなものでしょうか?
人の腸に生息する腸内細菌は、免疫や炎症など、人の健康の多くの側面に影響を与えていることで知られています。
この影響は、人の腸内に存在する微生物の種類に応じて、プラスにもマイナスにもなります。
腸リセットは、3日間の食事を変更することにより、腸内の有益な細菌の量を増やすことで全体の健康を改善することを目的とする方法です。
混同されがちですが、腸のリセットは腸のデトックスや浄化とは異なります。
腸内洗浄やデトックスは、体から毒素を除去して、主に体重を減らすことを目的に行われます。
これは、腸内の有益な細菌を活性化することで消化器官の健康を改善することを目的としている腸リセットとは、対照的と言えるかもしれません。
腸内デトックスダイエットや腸内洗浄の有効性は不明点もあり、また、有害な細菌を含むジュースを使用したクレンジングなど、健康上のリスクを引き起こす可能性のあるものもあるとも考えられているようです。
腸リセットの効果は?
3日間の腸リセットにより、人間の健康に有益な習慣を取り入れることができ、さまざまな健康面に役立つ可能性があります。
たとえば腸リセットにより、以下のような生活習慣が作られることが期待できるかもしれません。
-有害な細菌の餌となり、炎症を引き起こす食品を控える
-有益な細菌の餌となるプレバイオティクス食品を豊富に取り入れる
-十分な睡眠、運動、水分補給などの健康的な習慣が身につく
これらの生活習慣を身に着けることで、慢性的な炎症の緩和、ダイエット効果、病気の予防、メンタルの安定など、様々な健康状態の改善につながると言えそうです。
3日間の腸リセットの方法
では、いよいよ3日間の腸リセットの方法をお伝えします。
◆準備
3 日間の腸リセットを試してみたい場合は、事前に計画を立てることをお勧めします。
腸のリセットには、突然の大幅な食生活の変更が必要になることが多いため、次のような準備をしておくと効果的です。
-避けたい食べ物を戸棚や冷蔵庫から排除する
-今後3日間の食事の計画を立てる
-食料品リストを作成し、事前に食材を購入する
-事前に料理を作るか冷凍する
-毎日、手作りの食事を準備し、運動し、休む時間を確保するよう計画を立てる
※地中海食には腸をリセットする特徴が多く含まれているようです。
そこで、3日間の腸のリセットは、地中海式の食事を計画することによりスムーズに行える可能性があります。
◆1日目
・抗炎症食品を食べる
腸リセットの初日は、炎症を引き起こす食べ物や飲み物を食事から排除することに重点を置きます。
排除する食べ物の例は以下の通りです。
-砂糖類
-パスタ、ピザ生地、白パンなどの精製炭水化物
-加工肉などの飽和脂肪を多く含む食品
・新鮮な農産物と健康的な脂肪をたくさん食べる
-ほうれん草やケールなどの緑黄色野菜
-ピーマン、ニンジン、ナスなどの色鮮やかな野菜
-ベリー、リンゴ、アボカドなど、砂糖の添加量が少ない果物
-オリーブオイル
-ナッツ類
-油の多い魚と脂肪分の少ないタンパク質
・水分を補給する
十分な水分摂取は体が機能するために不可欠です。
腸のリセット中は、カフェインやアルコールの代わりに水、またはハーブティーを飲むようにしましょう。
・十分な睡眠をとる
睡眠は、認知機能だけでなくマイクロバイオームにも影響を与える可能性があることがわかっています。
夕方にリラックスする時間を作り、規則正しい睡眠時間と起床時間を確立してみましょう。
◆2日目
腸リセットの2日目は、次のように行ってみましょう。
・高繊維食品をさらに追加する
食事に高繊維食品を追加すると、有益な腸内フローラにさらに多くの食物を与えることができます。 高繊維食品の例は次のとおりです。
-生野菜とサラダ
-亜麻仁
-豆類
・運動をする
運動は腸内細菌叢を調整することが報告されています。
散歩やヨガなどの定期的な運動はストレスを軽減し、適度な体重を維持するのにも役立ちます。
◆3日目
腸リセットの最終日は、以下のように行いましょう。
・発酵食品を試してみる
ザワークラウト、キムチ、味噌、ケフィアなどの発酵食品には、健康に有益な効果をもたらす生きた細菌であるプロバイオティクスが含まれているとされています。
・リラクゼーションを試してみる
日常生活にリラクゼーションを取り入れる機会を持ってみましょう。そのためには下記のような方法があります。
-瞑想したりマインドフルネスを実践したりする
-温かいお風呂に入る
-マッサージを受けるかセルフマッサージをする
-深呼吸の練習をする
3日間が終了しても、引き続き運動や食生活、睡眠などの生活習慣に気を配ることで、腸がより一層喜ぶであろうことは言うまでもありません。
まとめ
3日間の腸リセットは、より健康的な食事や生活習慣に移行する方法として有益な場合があります。
3日間以内にマイクロバイオームや人の全体的な健康状態が劇的に変化する可能性があるわけではないかもしれませんが、食生活の長期的な変更は、人の腸の健康や一部の慢性的な健康状態に良い影響を与える可能性があります。
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