夜間のしつこい咳の原因と咳を和らげるヒント?
慢性的、または体調を崩すなどして咳の症状に悩まされる場合があります。
日中にはそれほど気にならなかった咳が、夜になると激しくなる場合があり、さらに就寝時に横になるとますます悪化するという経験は誰にでもあるかもしれません。
夜間の咳を軽減するには、加湿器の使用など、試してみたい方法がいくつかあります。
また、基礎疾患が咳の原因となっている場合は、その治療も有効な場合があるようです。
咳の原因となる可能性のある症状への対処など、夜間の咳を緩和する環境の管理や方法について探ります。
環境の管理
日中と夜間にの環境と呼吸に焦点を当てたヒントをいくつか紹介します。
1. 禁煙する、または副流煙を避ける
昼夜問わず慢性的に出る咳の最も一般的な環境原因は、タバコの煙のようです。
禁煙すると、約8週間後に咳が改善する場合があるとの報告もあるようです。
また、米国がん協会によると、本人は喫煙しない人でも煙の多い場所で時間を過ごすことで、咳や喘息、肺疾患などのリスクにさらされる可能性があることが報告されています。
身近な人に喫煙しないように頼み、喫煙場所を避けることで、咳の症状を軽減するのに役立つ可能性があります。
禁煙方法には、ニコチンパッチ、ガム、通院などいろいろな方法があります。
禁煙したい場合は、まずは何か禁煙につながる行動を始めることが大切です。
2. 加湿器を使用する
空気が乾燥すると喉や副鼻腔が刺激され、咳が悪化する可能性があります。
夜間に加湿器を使用すると、睡眠中の空気に湿気が加わり、喉を落ち着かせ、咳を防ぐのに役立つ可能性があります。
ただし、湿気が多すぎるとカビが発生する可能性があります。
カビはアレルゲンとなり、咳の原因となることがあるため、過失のし過ぎにも注意が必要です。
米国アレルギー・喘息・免疫学会によると、寝室に適した湿度は約40~50%のようです。
3. アレルゲンの管理
アレルギーは、通常は無害な物質に対して免疫系が過剰に反応するときに発生します。
屋内のアレルゲンには、カビ、ペットのフケ、ほこりなどがあり、これが原因でくしゃみや咳を引き起こす可能性があります。
寝室でのアレルギーに関連する咳を軽減するには、次のような方法があります。
-掃除機を定期的に使用する
-マットレスにアレルギーカバーを付ける
-屋外のアレルゲンを除去するために、帰宅時や就寝前にシャワーを浴びる
-ペットを寝室に入れないようにする
4.粉塵を減らす
粉塵とは、気体中に浮遊する粉のような細かなちりのことです。
寝室の粉塵やほこり、ダニなども、夜間に咳の症状を悪化させる原因となる可能性があります。
チリやイエダニを減らすためのヒントは次のとおりです。
-床一面のカーペット、柔らかい家具、その他の埃を集めるものを避ける
-寝具を毎週洗濯する
-適度に換気する
-カビの発生を抑えるため、湿気を防ぐ
-大気汚染や花粉などを避けるため、必要以上に窓を開続けない
-空気清浄機を使用する
5. 頭を高くして寝る
就寝時に横になると、咳が悪化することがあります。
これには粘液が喉の奥にたまり、咳を引き起こしている可能性があります。
頭を高くして寝ると、夜間に咳を軽減できる可能性があるようです。
高さ調整が可能なベッドや、追加の枕を使用するなどの工夫で、頭を高くして寝ることができ咳を軽減できるかもしれません。
基礎疾患の治療
上記の環境要因や風邪以外でも、基礎疾患が原因で咳を引き起こす可能性もあるようです。
咳を引き起こす可能性のある意外な疾患は、逆流性食道炎です。
逆流性食道炎は、逆流や胸やけを引き起こす消化器の疾患で、食道の括約筋(弁)が弱くなることで起こります。
逆流性食道炎は、禁煙、食事、プロバイオティクスなどとも関連があるようです。
禁煙を心がけ、胃に負担がかからず栄養バランスを考えた食事をゆっくりとることで、症状が緩和することができるかもしれません。
関連する記事:
薬なしで咳を効果的に鎮める天然の抗生物質などおすすめ
咳止めはツタの葉っぱのチカラも?
胃酸逆流の逆流性食道炎GERDにおすすめの食べ物と避けたほうが良い食事のヒント
お問い合わせはこちらから
受付時間 am9:00-pm5:00/土・日・祝日除く