大腸がんの予防効果のある食べ物とリスクを増加させる食べ物?
大腸がんは、場合によっては死に至る可能性のあるがんの1つとされ、恐れられています。
大腸がんを避けるために、特定の食品や栄養素の摂取と大腸がんとの関連についての研究が進められています。
大腸がんと関連する可能性のある食品について深堀します。
大腸がんのリスクを増加させる危険性のある食品は?
ある研究で、139の食品や栄養素と結腸直腸がんのリスクとの関係が調べられたそうです。
その結果、精製された白パンとアルコールの両方が、結腸直腸がんのリスク増加と関連していることが判明したそうです。
特に、超加工食品と定義できる白パンがアルコールよりも結腸直腸がんリスクの上昇と関連していると報告されたそうです。
現代人は、精製炭水化物を多く含む食事をとりがちですが、精製炭水化物には潜在的な悪影響だけでなく、癌のリスクを増加させる危険性があることはとてもショッキングなことではないでしょうか。
大腸がんなどのがんを未然に防ぐために、精製炭水化物の危険性について改めて認識する必要がありそうです。
また、過去 20~30 年の間に、若年層の間で結腸直腸がんが大幅に増加したそうです。
この原因は、赤身肉や砂糖の摂取などによる環境要因が、若者の大腸がんの発生増加に関連している可能性があることも考えられ、研究が行われたそうです。
この研究では、大腸がんと診断された50歳未満の若い人は、高齢の患者と比べて、食物がエネルギーに変換される際の副産物であるクエン酸塩の量が少ないことが明らかになったそうです。
さらに、タンパク質と炭水化物の代謝に大きな違いがあることも発見され、赤身肉と砂糖の摂取が、若い年齢層の結腸直腸がんの発症に関与している可能性があることを示しています。
大腸がんの予防効果のある食品は?
この研究では一方で、食物繊維、カルシウム、マグネシウム、リン、マンガンはすべて、結腸直腸がんのリスク低下と関連していることが報告されています。
これらの重要な栄養素は、植物性食品(小麦胚芽、豆類、ナッツ、種子など)と動物性食品(乳製品、肉、貝類)の両方に含まれています。
精製炭水化物や、赤身肉などを避けて、野菜や果物を含む自然の食品を多く摂取することが、大腸がんを避けることにつながりそうです。
食事の見直しが何より大切
研究結果からもわかるように、食生活が大腸がんの発生率に大きな役割を果たしていると認識されています。
一般的に、「西洋式」の食事を摂取する先進国の人口では大腸がんの発生率がはるかに高いようです。
一方で、発展途上国でも食生活の西洋化が進んだり、発生率の低い地域から発生率の高い国へ人々が移住するにつれて、大腸がんの発生率は比較的急速に変化しているようです。
食生活の変更によりがんのリスクが軽減される可能性があることは明らかです。
精製加工された白パンや、赤身肉と砂糖の摂取量を減らすことが、がん、特に結腸直腸がんの予防に役立つ可能性があることが研究により示されています。
さらに、アルコールは主要な消化管発がん物質であるため、アルコールの摂取も可能な限り避ける必要があるそうです。
大腸がんになる可能性を減らすために、若い頃から赤身の肉や加工食品をできるだけ制限し、新鮮な果物や野菜を含むバランスの取れた食事をとるように心がけることが大切のようです。
私たちの先人が食べてきた和食はそういう意味においては、がんの可能性を減らすことができるといえるおすすめの食事と言えるのではないでしょうか?
気になる場合は、一度食事の内容に和食を増やして、体調の変化を観てみることがおすすめといえます。
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引用文献:
Which foods may increase, and which may lower bowel cancer risk?
Red meat, sugar may be causing colorectal cancer in younger adults