ビタミンD欠乏症は新型コロナウイルス後遺症とも関連?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院した後にビタミンDが不足している人は、長期にわたる新型コロナウイルス感染症を発症する可能性がそうでない人よりも高いかもしれません。
ビタミンD欠乏症と新型コロナウイルスの後遺症との牽連を探ります。
新型コロナウイルスの長期化とは?
世界保健機関 (WHO) は、長期にわたる新型コロナウイルス感染症を、新型コロナウイルス感染症から3か月たっても新型コロナウイルス感染症関連の症状が継続または出現することと定義しています。
長期にわたる新型コロナウイルスの症状には次のような症状があると説明されています。
-疲労感または疲労感
-呼吸困難または息切れ
-咳
-関節の痛みや脱力感
-高血圧
-匂い、味、またはその両方の変化
-混乱、物忘れ、または頭の霧
これらの症状は、その後2か月以上も続くこともあるようです。
新型コロナウイルスの長期化とビタミンD不足の関係
米国疾病管理予防センターによると、米国で新型コロナウイルス感染症に感染した成人の約5人に1人が、長期にわたる新型コロナウイルスの症状に苦しめられているそうです。
報告されている研究では、新型コロナウイルスにかかった人のビタミンDレベルと、長期にわたる新型コロナウイルス感染症の症状を、退院時と6か月後に調査したようです。
その結果、より深刻なビタミンD欠乏症は、長期にわたる新型コロナウイルスと同義の神経認知症状と関連していることが最も多いことも発見されたそうです。
新型コロナウイルス感染症の長期化
ビタミンD欠乏症は、どのようにして新型コロナウイルス感染症の長期化につながるのでしょうか?
研究によると、ビタミンDが骨の健康維持に役割を果たしているのは明らかですが、その他でも、免疫系に対するプラスの効果がさらに役割を果たしていると考えられているようです。
ビタミンDは他にも、認知機能、痛み、肥満、骨の健康に影響を与えることが研究で示されており、これらはすべて長期にわたる新型コロナウイルスや複数の慢性疾患と並行しているともみられています。
また、高齢者が若者に比べてビタミンDの保有量が低いことは明らかとなっていますが、これにより認知障害、虚弱、衰弱などの長期にわたる新型コロナウイルス症状につながる可能性があるそうです。
このように、ビタミンDは、不足すると新型コロナウイルスをはじめ、体に多大な影響を及ぼすことがわかっています。
ビタミンDを十分に摂取するために
ビタミンDは太陽の光を浴びることによってによって体内で生成されますが、米国の国立衛生研究所の情報源によると、4人に1人は十分な量のビタミンDを摂取していないそうです。
できるだけ外に出て、太陽の光の下で構想する機会を増やすことが重要です。
研究者によると、体内のビタミンDレベルの低下の原因となる可能性のある要因の1つとして大気汚染が挙げられるそうです。
ビタミンDを食事から摂取するためには、干しシイタケ、魚や肉類、肝臓、卵、バターがなどの乳製品をはじめとする食品を積極的に摂ると良いかもしれませんし、そのようにおすすめされています。
また、必要であればサプリメントで摂取することもおすすめです。
ただし、ビタミンD栄養素と安全性などを担保するには、良質であることがおすすめです。
日光浴の時間が少ない場合は、特に毎日安全なレベルのビタミンDを摂取することで、新型コロナウイルスの後遺症と思われる症状からも脱しやすくなるかもしれません。
日光浴を十分にすることで、夜の寝つきが良くなり、精神的に安定しやすく、健康面でも良い効果があると言えます。
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引用文献:
Vitamin D deficiency linked to increased risk of developing long COVID