排便習慣を整える腸活の勧め
排便の頻度は人によって異なるため、何が正常であるかわかりづらいものです。
通常、排便の回数が週に3回未満の場合に便秘と診断されるようです。
排便習慣を促す腸活の方法や排便パターンを調整する方法に、腸活があります。
排便と腸活の関係を探ります。
排便習慣と腸活について
人の排便習慣はその人によって様々です。食事や生活習慣などの色々な要因によって決まるようです。
近年、腸内環境を整えるための腸活が健康への近道として取りざたされていますが、排便習慣を整える活動こそが腸活と言えます。
腸活による排便習慣の要因には次のようなものがあります。
-水分摂取量
大腸は余分な水分を吸収するため、水分摂取が不十分だと便が硬くなり、出にくくなります。
便秘に悩まされている人は、うんちを柔らかく保つために水分摂取量を増やす必要があります。
夏場は特に、汗などで水分が排出される割合が多いため、大目に水分補給をして便を柔らかく出しやすくするように心がけると良いかもしれません。
-年齢
便秘は、加齢にともなって悪化することが多いようです。
加齢により腸の働きが鈍くなり、便が出るのに時間がかかるようになってしまいます。
また、高齢者は排便習慣を妨げる可能性のある薬を服用している可能性があるため、余計に便秘へのリスクが高まる可能性があります。
-運動
毎日の生活に運動を取り入れることで、腸の働きが良くなり、腸内便をより効率的に移動させることができます。
便秘を自覚していたり、消化に時間がかかることに悩んでいる場合は、定期的に散歩やランニングをすることで庁も動かすことにつながるようです。
-食事
最も効果が感じられやすい腸活の一つは、食事を変えることです。
野菜や果物など十分な繊維を含むバランスの取れた食事を食べるように心がけながら、より多くの水分を摂取することで、毎日のスムーズな排便を促すことにつながります。
プロバイオティクスの摂取も大切な食事習慣の一つです。
反対に、食物繊維が不足している食事は、便秘だけでなくその他の消化器系の問題を引き起こす可能性もあります。
多種多様な食事が腸内微生物を豊かにする
研究によると、食事中の栄養素はできるだけ多岐にわる方が望ましく、栄養素の多様性を減らすと、腸内微生物集団の豊かさにも悪影響を及ぼすことがわかっているようです。
健康な人の腸内微生物の集団には、多様な種が存在します。
胃腸管に生息する細菌やその他の膨大の数の微生物が健康と病気において重要な役割を果たしていることが、ますます多くの研究で明らかになってきています。
健康な人はこれらの腸内細菌集団(腸内マイクロバイオーム)に多様な種を保有しおり、2型糖尿病、肥満、炎症性腸疾患などの長期の多くは、腸内細菌叢の減少によるものとみられています。
反対にそれらを増やすためには、多種多様な種類の栄養を摂ることが大切ということがわかっています。
また、特定の種類の食物を排除する食生活を続けると、腸内マイクロバイオームの種の多様性も変化し、減少する可能性があるということになります。
これらのことから、食物繊維やプロバイオティクスを摂取することだけでなく、なるべく沢山の種類の食品をバランスよく食べることも腸活の一つと言えそうです。
まとめ
排便習慣をつけて便秘を避けることも腸活の一つです。
腸活は、水分摂取量、年齢、運動など様々な方向からのアプローチが可能ですが、中でも一番大切かつ簡単な方法は食事方法の変更です。
十分な量の繊維質を含む食材をとること、その際には水をたくさん飲むことを心がけることは、排便をを促すことにつながる簡単で効果の期待できる腸活方法の一つです。
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引用文献:
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