口唇ヘルペスに期待のリジンアミノ酸は帯状疱疹にも?
口唇ヘルペスは、主に唇にできるウイルス性の小さな水疱です。
口唇ヘルペスの治療や予防に、必須アミノ酸のリジンを使用する場合もあるです。
アミノ酸であるリジンと、口腔ヘルペスや帯状疱疹とのとの関連について探ります。
Contents
口唇ヘルペスや帯状疱疹とリジン
口唇ヘルペスは、ウイルスによって唇に現れる小さな水疱のことを指します。
通常は、抗ウイルス薬によって治療が試みられるのですが、アミノ酸栄養素の一種であるリジンの使用を推奨する場合もあるようです。
リジンは、タンパク質のビルディングブロックも呼ばれているアミノ酸の一種で、カルシウムの吸収やコラーゲンの形成を助けるなどの働きをするなど、多くの身体機能に不可欠な栄養素です。
通常は、普段の食事からの摂取で十分ですが、口唇ヘルペスの治療にリジンを使用する場合はもう少し多くのリジンの栄養素を摂取する必要があるかもしれません。
そのような場合に、リジンのサプリメントを使用する人も増えているとのことです。
また、リジンを含有した軟膏やリップクリームは、ヘルペスウイルスの増殖を防ぐのに役立つとされていることからも、検討材料となりそうです。
リジンは、口唇ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルス1型の増殖を遅らせたり、阻止したりするのに役立つ可能性があることが報告されているようです。
米国皮膚科学会によると、14歳から49歳までの人の50%以上が、ヘルペスウイルスを保有しているとのことですので、多くの若者にとっては無視ができない数字かと思います。
リジンが口唇ヘルペスだけでなく、同じくウイルス性疾患である帯状疱疹の治療に直接役立つ可能性については現在までのところ研究が進められています。
リジンは免疫システムの強化に役立つ可能性があると言われています。
そのため、帯状疱疹を引き起こす水痘帯状疱疹ウイルスなどからも身を守ることに役立つ可能性に期待が高まっているようです。
リジンを含む食べ物
必須アミノ酸であるリジンは、体内では作られず、必ず食事から摂取するか、サプリメントを摂取する必要があります。
リジンを含む食品や食べ物例としては、次のようなものが挙げられます。
-豚肉
-鶏肉
-牛肉
-卵
-ヨーグルト
-パルメザンチーズ
-大豆
-スピルリナ
-イワシ
-タラ
このように、リジンは一般的な食べ物に多く含まれています。
ただし、摂取のし過ぎには注意が必要かもしれません。
リジンを過剰に摂取しすぎることで、次のような症状を感じる可能性があります。
-吐き気
-下痢
-胆石
-痙攣
-腹痛
-腎臓のトラブル
-妊娠中および授乳中の女性は、医師の推奨がない限り、リジンサプリメントを摂取すべきではありません。
まとめ
リジンは口唇ヘルペスの治療法ではありませんが、ヘルペスの発生を予防し、治癒までの期間を短縮するのに役立つ可能性があります。
また、ヘルペスとおなじくウイルス性疾患である帯状疱疹の治療にもリジンは役立つ可能性があることに期待が集まっているようです。
リジンは多くの肉や乳製品などに含まれているため、摂取には問題なさそうですが、口唇ヘルペスの治療の目的で使用される際には、サプリメントでの摂取が望ましい場合があります。
もちろん、必須アミノ酸ですので、体の健康維持のためにも切らさないように摂取していきたいものです。
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引用文献:
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