アルコールやお酒は1日1杯飲むだけでも体に有害になるの?
アルコールを含むお酒類は少量なら体に良いとも言われているようですが、実際に飲酒による体への影響はどのようなものがあるのでしょうか?
夕食時にワインやビールを一杯だけ嗜むことは、体に有害になるのでしょうか?
アルコールが体に与える影響で報告されていることなどをお伝えします。
軽い飲酒でも死亡リスクが高まる?
ワシントン大学医学部の研究では、1日1杯であっても、飲酒は体にとって有害であることが報告されているようです。
以前は、1日に1、2杯飲むことは問題ないと考えられており、少量の飲酒は健康に良い可能性があるという内容が示唆されていたようです。
実際に、ある研究では、一日一杯だけなどの少量のお酒を飲む人は、たくさんの量を飲む人や全く飲まない人よりも心血管リスクが低いようであることが示唆されています。
ですが実際には、少量の飲酒をする人にはメリットよりデメリットの方が大きいことが報告されているようです。
もし、少量の飲酒が場合によっては心臓の保護に役立つとしても、たとえ少量であっても毎日の飲酒により、がんなどほかの病気にかかるリスクが高まることが報告されています。
特に、がんのリスクに関して言えば、どのような飲酒であっても体にとって有害であるということがわかっているようです。
長期的にアルコールを摂取した場合の体への影響は?
長期にわたるアルコールの摂取は、次のような健康上の問題を引き起こす可能性があります。
-肝疾患
-膵炎
-心筋の損傷
-心血管の損傷
-末梢神経障害
-胃潰瘍
-がん
-免疫系の機能不全
-骨粗鬆症
-脳と神経の損傷
-ビタミン欠乏症
-不安やうつ病などの精神的健康上の問題
研究によると、頻繁にアルコールを摂取する女性は、同じ飲酒をする男性よりも短期間で肝疾患、心筋症、神経損傷を発症する傾向があることがわかっているようです。
また、もしも女性が妊娠中にアルコールを摂取すると、胎児性アルコール症候群を患った子供が生まれる可能性があるとのことです。
この症状は、ADHDの症状に似ている可能性があることも報告されています。
長期的にアルコールを摂取することが習慣になってしまっていると、妊娠中など絶対にお酒を控えたほうが良い場面でも飲んでしまうかもしれません。
そのため、これから子供を授かる人で、上記のようなことが気になる場合には、妊娠前から授乳期間が終わるまでの期間中においては、アルコールを含むお酒類であるいわゆる飲酒を控えることがおすすめと報じています。
アルコール依存症は、アルコールに対する強い欲求があり、健康や人間関係、仕事などに悪影響を及ぼしているにもかかわらず飲み続ける病気です。
そして飲酒をやめると、
-軽い震え
-不眠症
-不安
-憂鬱な気分
などの離脱症状が現れるようです。
禁断症状の兆候や症状は、最後の飲酒後、または摂取量を減らした後、4~72時間の間に発生するようです。
特に発生しやすいのは約48時間以内で、離脱症状は最大5日間ほど続く場合があるようです。
つまり、この5日間をリラックスしてお酒のことを忘れて生活できれば、アルコールに依存した生活を変えることができるかもしれません。
軽い運動や入浴、趣味などを楽しみながらいつも以上にリラックスするように心がけるのも良いかもしれません。
夕食時の一杯が習慣になっている場合は、アルコールの代わりに炭酸水やノンアルコールドリンク、お茶などを試されると良いかもしれません。
より深刻な場合は医師の力を借りるなどしてでも、お酒は控えたほうが良いようです。
ご自身やご家族の飲酒に悩まれている方は、ぜひ参考にしていただけますと幸いです。
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引用文献:
What effects does alcohol have on health?
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