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ビフィズス菌と乳酸菌の違いやプロバイオティクスや短鎖脂肪酸などが腸内環境へ与える影響とは?

2023年05月01日

食べ物や食事栄養素と健康医療予防

ビフィズス菌や乳酸菌を含むプロバイオティクスはどちらもヨーグルトなどでおなじみの、私たちに健康上の利益を与えてくれる生きた微生物の一種に属しています。

プロバイオティクスが体にとって重要であるということは周知の事実となってきていますが、その内容について詳しく学ぶ機会は少ないのではないでしょうか?

混同しがちなビフィズス菌と乳酸菌のそれぞれの違いや特徴、働きや健康や身体への影響などについて探ります。

乳酸菌とは

始めに、乳酸菌の特徴と利点を見ていきます。

乳酸菌は、砂糖などの炭水化物を乳酸に変換し、腸内の悪玉菌の増殖を防ぎます。

乳酸菌は、ヒトの消化器系、泌尿器系、生殖器系などの微生物叢の重要な構成要素です。

乳酸菌はプロバイオティクスの特徴を持っており、ヨーグルトやチーズなどの乳製品に多く使用されています。

乳酸菌の種類はとても多く、170を超える種が認識されています。

ビフィズス菌とは

次に、ビフィズス菌の特徴と利点についてです。

ビフィズス菌は、炭水化物を乳酸、酢酸、短鎖脂肪酸に変換できるビフィズス菌の働きにより、消化の悪い食べ物や飲み物の消化を可能にします。

ビフィズス菌は感染から私たちを守るためにも働きます。

いくつかの種は、私たちの免疫系を強化刺激するのを助ける働きがあることについても発見されています。

ビフィズス菌を含むヨーグルトは、通常のヨーグルトよりも強力とされています。

そのことも含み、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌は排便を増加させ、ビフィズス菌細胞は、成人の糞便細菌の25%を占めているとも言われています。

乳酸菌とビフィズス菌の類似点

乳酸菌とビフィズス菌の類似点を整理してみます。

-乳酸菌とビフィズス菌は、いずれも哺乳類の腸内細菌叢にある細菌の2つの主要な属。

-いずれも生殖器系でも発生する。

-いずれもグラム陽性で、胞子を形成しない。

-いずれも腸のpHを下げ悪玉菌の増殖を防ぐ。

-どちらも乳酸を生産し、炭水化物から短鎖脂肪酸を生成することができる。

-プロバイオティクスであり、免疫システムを強化し、下痢を防ぎ、体重を減らし、コレステロールを下げる可能性がある。

-どちらも健康促進作用と免疫調節作用を持っている。

-それらは膣の健康を改善しながら過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎を持つ人々に使用されている。

-どちらも抗生物質の影響を受けやすい。

乳酸菌とビフィズス菌の相違点

乳酸菌とビフィズス菌には以下のような相違点があります。

-乳酸菌は炭水化物の発酵によって乳酸を生産する棒状の細菌であり、ビフィズス菌は哺乳類の胃腸管や膣に生息する嫌気性細菌の属を指す。

-ビフィズス菌は腸内細菌叢の主要な形態であるのに対して、乳酸菌は胃腸内細菌叢のわずか1%しか存在しない。

-乳酸菌は非運動性であり、ビフィズス菌は運動性である。

-乳酸菌は酸素があっても生られるが、ビフィズス菌は酸素があると生きられない。

-乳酸菌は乳酸を生産し、ビフィズス菌は乳酸と酢酸の両方を生産する。

乳酸菌とビフィズス菌だけでなく、私たちのマイクロバイオームは約1000以上もなる異なる種で構成されているということがわかっています。

健康な微生物叢を維持するためにはバランスが大切です。

どちらの菌もバランスよくとることで腸内環境を整えていくためには、いろいろな食品をバランスよく食べることが大切です。

ヨーグルトやサプリメントなども、同じ種類を食べ続けるのではなく、時々種類を変えてみることもおすすめです。

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引用文献:
Bifidobacterium vs. Lactobacillus probiotics: what’s the difference?
What is the Difference Between Lactobacillus and Bifidobacterium

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