花粉症にも有効なイラクサの健康上の利点とは?
花粉が多い季節は花粉症を発症する人にとっては、何とも気が重い季節です。
花粉を含むアレルギーを持つ人は年々増え続けており、その自然な対処方法にも注目が集まっています。
その1つにイラクサを用いた方法が注目を集めているようです。
イラクサは、関節炎の痛みの軽減や季節性アレルギー対策など、さまざまな症状に役立つ可能性のあるハーブの一種です。
イラクサの利点や用途、ハーブの使用方法などについても探ります。
Contents
イラクサの利点
イラクサは、葉に鋭い毛を持つのが特徴的なハーブの一種です。
北米やヨーロッパを中心に、日本でもその姿を見ることができます。
イラクサの毛には、人間に影響を与える可能性のあるさまざまな成分も含まれており、次のような症状に役立つ可能性があると言われています。
①関節炎の緩和
研究によると、イラクサの抽出物には抗炎症作用があり、下記のような関節炎の痛みの症状の治療に役立つ可能性があることがわかっているようです。
-関節リウマチ
-変形性関節症
-痛風
これらについては今も研究が進められています。
②季節性アレルギーの軽減
イラクサは、花粉などによる季節性アレルギーの治療法としても役立つとされています。
花粉などの物質は体にヒスタミンを生成させ、ヒスタミンは、炎症やかゆみなどの症状を引き起こします。
研究によると、イラクサは体のヒスタミン産生に関連する炎症を阻害することにより、アレルギーを軽減させる可能性があることが示唆されているようです。
③良性前立腺肥大症の治療
良性前立腺肥大症とは、男性の前立腺の良性の増殖を指し、主に泌尿器系に関連するさまざまな症状を引き起こす可能性がある疾患です。
研究では、イラクサ抽出物を他の薬と組み合わせることにより、良性前立腺肥大症の症状の治療に役立つ可能性があることがわかっているようです。
④糖尿病の管理
イラクサは、糖尿病の治療にも役立つ可能性があることもわかっています。
糖尿病は、日々患者数が増え続けていることもあり、自然の治療法を求める方も増えているかもしれません。
研究では、イラクサの補給が2型糖尿病患者の血糖値の管理に役立つ可能性があると報告されているようです。
ただし、糖尿病を管理するためにイラクサ製品の服用を開始したい人は、まず医師に相談し、可能であれば血糖値を定期的に監視する必要があります.
イラクサの使い方と副作用
イラクサの摂取方法は、使用目的によって異なるようです。
一般的に知られているのは、イラクサの葉を煎じてお茶を淹れる方法です。
このようにハーブティーとして摂取することが多い印象です。
また、イラクサの抽出物はカプセル、錠剤、またはクリームの形でも販売されています。
直接、イラクサの葉を湿らせて、皮膚に塗布する方法も、昔から適用されていたようです。
通常、イラクサは安全に摂取できる場合が多いようですが、多くのほかのハーブと同様に次のような副作用が生じる可能性があることは知っておいたほうが良いかもしれません。
-胃腸のトラブル
-尿のトラブル
-発汗
-蕁麻疹または発疹
-下痢
また、小さなお子様や妊娠中の方は、イラクサの使用を避けたほうが良いようです。
いずれにしても、このような民間のハーブなどを使用する場合、心配がある場合には、事前に医師に相談することも必要そうです。
まとめ
イラクサには、さまざまな健康上の利点があります。
たとえば、関節炎の緩和、季節性アレルギーの軽減、糖尿病の管理、良性前立腺肥大症の軽減などに役立つ可能性があるようです。
ただし、これらに関しては、今も研究が続けられており、ハーブが関節炎、アレルギー、良性前立腺肥大症の治療に必ずしも役立つということは証明されていることではありません。
イラクサは通常安全ですが、ほかのハーブなどと同様に、副作用を引き起こす可能性はゼロではありません。
そのため、ご心配がある方はイラクサの使用前に、医師に相談することもご留意ください。
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