ストレスがコレステロールを上げる可能性がある理由
ストレスがたまると、カラダの色々な部分に支障をきたす可能性があります。
コレステロールの上昇もその一つです。
ストレスとコレステロールの上昇の関連を探ります。
ストレスでコレステロールが上がる仕組み?
2013年の調査によると、仕事でストレスを抱えたことのある人とコレステロール値に深い関連があることがわかったようです。
また、2017年に発表された別の研究では、心理的ストレスが悪玉コレステロール(LDL)を増やし、善玉コレステロール(HDL)を減らすこともわかったようです。
体がストレスに直面すると、私たちのカラダは血液中のホルモンや成分量の変化などの反応が起こります。
これらは両方とも、コレステロールの上昇につながる可能性があります。
ストレスがコレステロールの上昇につながるより具体的な原因には、以下のようなものがあるようです。
-血液濃縮
人はストレスに直面すると、血圧が上昇することにより血液濃縮を起こすことがあります。
血液凝縮を起こすと、血液から水分が失われ、コレステロールを含む血液の成分がより濃縮されるのだそうです。
これがストレスによりコレステロール値が上昇する原因の一つである可能性があると考えられています。
-コルチゾール
ストレスに直面すると、体はホルモンのエピネフリン(アドレナリン)、ノルエピネフリン、コルチゾールを放出します。
コルチゾールは、体がグルコースと脂肪酸を筋肉と血液に放出させ、エネルギーとして使用します。
これにより、体内のコレステロール値が上昇する場合があるようです。
コルチゾール値が高い場合は、脂肪沈着が増えるため、胃の周りの肥満が増加してしまうのだそうです。
-食欲のアップ
ストレスがかかることにより、普段健康的な食事を選んでいる人でもファーストフードやジャンクフードや甘い食べ物に走る可能性があります。
これらの過剰摂取は、体重増加や肥満の原因となり、高コレステロール値となり得ます。
-炎症
ある研究では、ストレスが免疫系に悪影響を与え、炎症を引き起こす可能性があることを示唆しています。
これによりコレステロール値にも影響を与える可能性があります。
長期にわたる炎症作用が、うつ病を患っている人々の脂質や肥満を増加させる可能性があることもわかっているようです。
コレステロールを上昇させる可能性のあるほかの要因
ストレスによりコレステロールを上昇させるほかの原因には、以下のようなものがあるようです。
-食生活
ストレスを感じている人は、一時的に食事をあまり食べられなくなってしまう可能性もあります。
また反対に、ストレスがホルモンに影響を与え、食欲を増進させる可能性もあるようです。
-アルコールとタバコ
ストレスを感じている人は、アルコール摂取量が増えたり、喫煙量が増えたり、禁煙していたのにまたタバコを吸い始めてしまうなどの可能性があるようです。
アルコールや喫煙も、コレステロールと密接な関係があります。
-運動
コレステロール値の高さを指摘されると、まずは運動習慣をつけることを進められることからもわかるように、運動習慣はコレステロール値に直接影響します。
反対に、ストレスを感じている人が身体活動の量を減らすと、コレステロール値が上昇する可能性があります.
まとめ
ストレスとコレステロールの関連には大きなものがあるようです。
コレステロール値が上昇すると、心血管疾患のリスクも生まれます。
日ごろから、仕事など以外にも好きなことを見つけ、十分に体を動かし、良く眠るなど、ストレスをためないような働きかけやストレスの対処方法なども大切と言えそうです。
関連記事:
乳酸菌ラクトバチルス属が現代人のコレステロールを下げる?
LDLコレステロールを下げる可能性おすすめの食べ物や食事例
生のハチミツが血糖値とコレステロール値を下げる!?
引用文献: