炎症に食べた方が良い食品、食べない方が良い食品とは?
私たちの体に起こる炎症はさまざまです。
一般的に炎症とわかる腫れや発熱などはもちろんのこと、アレルギーや花粉症のようなものも炎症の一種です。
さらに、炎症はアルツハイマー病をはじめとする疾患の原因にもなりうることが報告されています。
このような体の炎症と戦ってくれる可能性のあるいわゆる抗炎症食品や、反対に食べない方が良い食品や食事、さらに、食事以外で炎症に対応する方法をシェアしたいと思います。
炎症の軽減に関わる食品
報告によると、炎症の軽減と慢性疾患のリスクの低下などに関連する食品には以下のようなものがあるようです。
-果物と野菜
果物の多くや色鮮やかな野菜には、抗酸化物質とポリフェノールが含まれています。
-ナッツと種子
研究によると、ナッツや種子食品やそれらを豊富に含む食事を摂取すると、炎症が落ち着き、心血管疾患や糖尿病への危険性が低下することがわかっています。
-コーヒーや緑茶
コーヒーに含まれるポリフェノールとココアに含まれるフラボノールは、それぞれ抗炎症作用があると考えられています。
また、緑茶には、ポリフェノールと抗酸化物質の両方が豊富に含まれています。
研究によると、ポリフェノールには複数の抗炎症作用があることが示されています。
食事性ポリフェノールが体内の炎症を抑え、血管の内側を覆う細胞の機能を改善する可能性があると考えられています。
ポリフェノールは、タマネギ、りんご、ウコン、緑茶、ほうれん草、ケールなどの濃い緑色の野菜や果物などの食品や食べ物に多く含まれていることがわかっています。
他にも、亜麻仁油やオリーブオイル、サーモン、イワシ、サバなどの魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、炎症を軽減することが示されています。
炎症の軽減のためには、上記の食品を含む食事をバランスよくとることをお勧めします。
炎症を悪化させる可能性のある食品
反対に、炎症を悪化させる可能性がある食品もあります。
たとえば、、甘いソーダや精製炭水化物(食パンやパスタなど)、そして、赤身の肉や加工肉などがこれに当たります。
このように一般的に不健康に分類される食品は、体重増加にも寄与する可能性がありますが、体重の増加事態も炎症の悪化につながるものと考えられています。
また、アイスクリームに添加される乳化剤なども、炎症に影響を与える可能性があるそうです。
食事療法以外で炎症を軽減するためには
食事以外で炎症を軽減するヒントは次の通りです。
-運動
炎症を落ち着かせるには有酸素運動が必要だそうです。
一日数分でも体を動かす時間を持つことを意識してみることがおすすめです。
また、一日数分でも心拍数が上がる身体の動きを取り入れることで、身体の老化予防につながるとの報告も発表されています。
-体重管理
特に腹部の脂肪には、炎症誘発性化学物質を生成する可能性があるとも考えられているようです。
この脂肪を減らすために、例えば食べ物や食事中の砂糖を減らすなどの工夫はいかがでしょうか。
-十分な睡眠
不十分な睡眠は、心臓の健康に有害な炎症を引き起こす可能性があることが報告されています。
-禁煙
禁煙することで、わずか数週間で炎症レベルが劇的に低下する可能性があるとも言われています。
-ストレス発散
慢性的なストレスにより、炎症の発症を引き起こし、関節リウマチ、心血管疾患、うつ病、炎症性腸疾患などを引き起こす可能性があります。
炎症との戦いは、ストレスとの戦いとも言っても過言ではない側面もあるのかもしれません。
上記のことなどからも、食べ物や食事でのコントロールに加え、生活習慣でもある程度は炎症を抑制することができると言えそうです。
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引用文献:
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