子供の近視をはじめとする目や視力の問題と屋外で過ごす時間との関係?
子どもの近視をはじめとする目や視力の問題は、親を悩ませる原因の一つかもしれません。
近視は世界的にも増えており、2050年までに、世界人口のほぼ半数が近視になるとも言われているようです。
研究によると、定期的に屋外で過ごす時間を持つことで近視の予防となる可能性があることがわかったようです。
子どもの近視と屋外時間との関係について探ります。
近視とは
近視は、眼鏡やコンタクトレンズで簡単に矯正できるものの、日常業務で不便であるだけでなく、失明や網膜剥離のリスクが高くなることがわかっています。
このように、一般的でありながら気になる点もある近視は、現在では、近視の問題は未就学児から10代の子どもの多くに影響を及ぼしていることが発表されています。
また、高校卒業時には80~90%近くが近視を発症しているとの報告もあるようです。
近視は、過去数十年でその世界的な有病率が2倍になったとも言われており、多くの子どもやその親を悩ませている状況が続いています。
近視は、遺伝による場合も多いことがわかっています。
ですが後天的な要因もあるようで、研究によると、学校で過ごす年数が多いほど近視のリスクは高くなることがわかっているようです。
さらに、近視の予防に関する研究では、屋外で時間を過ごすことが子供の近視の予防になる可能性があることが報告されています。
屋外の時間が近視の予防となる?
近視の予防には、子どもが小さいうちから、定期的に屋外で時間を過ごす時間を可能な限り毎日取ることがとても重要であることが報じられています。
そうすることで、子供は遠くの物事を見る機会を多く持つことができ、これが予防につながるとのことでした。
また、おもちゃで遊んだり、絵を描いたりなど、屋内で遊ぶだけでなく、外で過ごすことは、子供をより活動的にするだけではなく、十分なビタミンDを摂取するための優れた方法でもあります。
家の中で過ごすと、現代では必然的にパソコンやテレビや、スマートフォンを見て過ごす時間を増やすことにつながります。
最近では学校の授業においてもパソコンを使用する機会も増えているようです。
せめて家の中ではルールを示すなどをして、電子機器の使用時間をなるべく制限することも大切です。
何事もなくても、定期的な視力検査も必要です。
ですがもし、次のような視力の問題の兆候に気付いた場合は、早急に小児科医または子供の眼科医を受診することがお勧めのようです。
-テレビの近くに座ってみる、またはスマートフォンやタブレットなどを顔の近くに持っていってみている
-目を細めたり、見えにくいと訴えたりする
-遠くの物体を識別できない
-頭を傾けて物事を見る
-頻繁に目を覆ったりこすったりする
屋外での時間を増やすことは、近視の発症を予防するのに効果的と言われています。
ただし、すでに近視となってしまっている目の進行を遅らせるのに効果的ではないことがわかっています。
ですので、近視を発症する前に外時間を多く持つことが求められていると言えそうです。
近視の予防に効果的な食べ物?
これまでもご報告してきたように、近視の予防に効果的である可能性のある食品もあります。
-ビタミンA
サツマイモやニンジン、赤唐辛子、かぼちゃなど
-ビタミンC
かんきつ類、ブロッコリー、イチゴなど
-ビタミンE
アーモンド、ピーナッツ、アスパラガスなど
–ビタミンB
大豆、牛肉、豚肉、鶏肉、卵、アサリ、サーモン、マグロなど
–ルテイン、アスタキサンチン
ブロッコリー、レタス、ケール、卵黄など
–オメガ3脂肪酸(αリノレン酸など必須脂肪酸の分類)
イワシ、サバ、クルミ、チアシードなど
–アントシアニン
ブルーベリー、ブラックベリー、カシス、紫キャベツなど
これらの食べ物を頻繁に食べることで眼の健康にアプローチすることができるかもしれません。
近視の予防に興味のある方は屋外で過ごすことと併せて取り入れてみることをお勧めします。
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