1日2分の激しい運動は健康寿命を延ばすは本当に!?
新しい研究によると、毎日2分間 (週に合計 15分間) に激しい身体活動を行うことと、がんや心臓病、さらに死亡のリスクの低下についての関連性が報じられています。
この研究は、毎日数分間だけの活発な身体活動が健康上の利点をもたらす可能性があることを示しています。
健康長寿のために必要な運動の強度と持続時間に焦点を当てた調査報告から、健康的な長寿について考えてみます。
長寿と運動の関係?
この研究では、人々がどれくらいの頻度で激しい身体活動を行って死亡したかと、心血管疾患や癌の発生率との関連を分析しました。
この場合の激しい運動の目安ですが、心拍数を著しく増加させるが、必ずしも息切れを引き起こすわけではない運動は中程度と定義されていたため、激しい運動は息切れを起こす程度とされるかと思います。
激しい身体活動の例には、短距離走、高強度インターバル トレーニング (HIIT)、水泳、高速でのサイクリングなどがあります。
調査の結果、激しい身体活動をしなかった参加者は、5 年以内に死亡するリスクが 4%あったそうです。
このリスクは、毎週10分未満の活発な運動で2%に半減し、毎週60分以上行うと、1%のリスクにまで激減したそうです。
日常生活に短い運動を加える
専門の理学療法士でスポーツ科学者で「持久力フィジオ」の愛称で呼ばれるマイク・ジェームス氏によると、は次のように語っているそうです。
「すでにエクササイズを行っている人にとって、それは素晴らしいことであり、継続する必要があります。
しかし、ジムに行くことができない人は、たとえ短時間であっても、毎日の活動をより速いペースで行うことで、活発な身体活動の健康上の利点を得ることができます。
たとえば、ガーデニングや家事を短時間で少し強度を上げて行うことや、日中のウォーキング時に快適なペースで早歩きをすることなどです。」
と、上記のようにマイク・ジェームス専門理学療法士は報じています。
スイートスポットとは
スイートスポットとは、ゴルフクラブやテニスラケットなどで、ボールを打つのに最適である場所のことです。
マイク・ジェームス氏は、運動のスイートスポットを毎日の生活の中で取り入れるべきだということを話しています。
激しい身体活動をするために、どのくらいの活動時間が必要なのでしょうか?
それは、1週間にたった15~20分の運動時間で十分とのことです。
ジェームス氏はまた、激しい身体活動はすべての人に適しているわけではないかもしれないと指摘しているようです。
また、すべてのフィットネスとエクササイズの計画には、一定期間が必要であると強調しているようです。
つまり、できるだけ無理なく運動できるスイートスポットを日常で見つけて実践し続けることが大切ということではないでしょうか?
まとめ
短時間の運動を毎日(毎週)の日課に組み込むことが、長期的な健康上の結果につながる可能性があることがわかりました。
毎日数分ということであれば、一般的には行えることかと思いますし、継続すること自体は難しいというレベルではないように思います。
ただし、日ごろから心拍数が高くなるような動きをしていない場合においては、最初はしんどいと感じることもあるかもしれません。
健康長寿を目指したい場合、心拍数を意識しながら、少しの運動を始めてみるのはおすすめと言えるのかもしれません。
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引用文献:
Increasing longevity: Vigorous exercise 2 minutes a day may be enough