デスクワークでもストレスや代謝不良を避けてアクティブに過ごすヒント
在宅勤務が普及している影響もあり、毎日長時間にわたって座って仕事をするスタイルをとっている方も多いかもしれません。
ですが、長時間座り続けていることは、健康上のリスクを伴う場合があるようです。
長時間座っていることにより、肥満、2型糖尿病、心臓病やがんなどになるリスクが高くなるという報告もあります。
仕事で一日中デスクワークになっている場合でも、アクティブに過ごすヒントを探ります。
長時間座り続けるリスク
研究によると、長時間座っていると、肥満、2型糖尿病、心臓病やがんによる死亡リスクが高くなることが示唆されています。
その理由としては、長時間座ることにより代謝が遅くなる可能性があるということがあります。
代謝が遅くなることにより、体脂肪を分解する体の能力や、血圧や血糖値などに影響を与える可能性もあります。
また、長時間座っていることはストレスとも関連してきます。
過度のストレスは、精神的健康の障害、抑うつ症状、および高血圧につながる可能性があり、注意が必要です。
ある調査によると、ジムに行く、自転車に乗る、散歩するなど、毎週5日間、30分の運動をするだけで、世界の12人に1人の死亡を防ぐことができることがわかったそうです。
勤務中に自然な身体活動を取り入れることで、座りっぱなしで高まる健康リスクのを軽減できる可能性があります。
1.定期的に立ち上がる
とても単純なことですが、仕事中に時々立ち上がるだけでも、長時間座っている健康上のリスクを抑えるのに役立つ可能性があります.
特に立ったまま使用するスタンディングデスクを使用すると、集中力や消費カロリーに貢献するだけでなく、認知機能にもメリットがあることも示されているようです。
専門家によると、勤務時間中に少なくとも2時間、最終的には4時は立つことが理想的であるようです。
2.より多く動く
研究によると、5時間以上座る時間が1時間増えるごとに、ウエストのサイズが2cm増加し、心血管疾患のリスクが0.2%増加することが、明らかになっているようです。
その一因は、座る時間が長くなると、「悪玉」コレステロールが増加し、「善玉」コレステロールが減少することがあるようです。
さらに、6時間机に座っていると血管機能が損なわれることがわかっているようです。
ですが、長時間座った後に10分間散歩することで、血管の健康を回復することができるようです。
また、例えば、普段からエレベーターではなく階段を利用することなどは、より良い行動と呼ぶことができそうです。
効率的な働き方と言えるかどうかは別として、定期的に立ったり動いたりするという意味においては、デスク周りの作業環境を再編成して、定期的に使用するツールを少し遠くに配置するなどの工夫も良いかもしれません。
3.昼休みの活動を工夫する
どのような昼休みの過ごし方をするかで、大きな差が出るかもしれません。
スマートフォンをチェックしたり、メールに返信したりしながら、昼食を食べるのではなく、休憩を取り、体を動かすことがおすすめです。
昼休みを有意義にとることで、リフレッシュしてやる気を出して仕事に戻ることができます。
早歩き、サイクリング、散歩など、短時間でも運動を行うと、仕事中の残りの時間のモチベーションを高めることができそうです。
100万人以上の人々を対象とした調査によると、毎日少なくとも1時間の身体活動を行うことで、1日8時間座っていることによる死亡リスクの増加が解消される可能性があることが明らかになっているようです。
また、運動をすることを習慣づけることにより、うつ病などのを発症する可能性が低いことも報告されているとのことです。
勤務時間中、動かずにじっとしているよりは、たとえ10分間でも、少しでも動いた方がよいということを覚えておくことが重要です。
まずは、毎日10分間の早歩きから始めてみませんか?
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