緑茶のテアニンの落ち着くリラックスはストレス抑制につながる?
ストレスや不安が続くことは、時には私たちの体に重くのしかかります。
ストレスと不安は相互に関連しており、私たちの健康に大きな影響を与えると考えれています。
持続的なストレスは、高血圧、心臓病、過敏性腸症候群(IBS)、摂食障害、そして神経変性疾患にもかかわることが報告されています。
ストレス社会においては、集中力や順応性、そして落ち着きを保つ能力がまさに必要とされています。
もちろん、瞑想や運動、スマホからの離脱などがそれを助ける可能性があります。
食べ物や食事で補う栄養素の観点では、よりバランスのとれた気分になることを助けたり、落ち着くいわゆるリラックスに関わる成分として、身近な食品から簡単に摂取できる成分があります。
その成分の1つとして知られるのが、緑茶に含まれるテアニンです。
緑茶の栄養素
緑茶には、大量の抗酸化物質が入っていることが報告されています。
特に、エピガロカテキンガレートまたはEGCGとして知られている成分がよく知られています。
さらに緑茶には、L-テアニンとして知られているアミノ酸が大量に含まれています。
L-テアニンは広く使用され、日本でも多くの研究がなされています。
L-テアニンの健康効果は、ストレスの軽減を促進することで最も知られています。
L-テアニンの健康効果とメカニズム
研究によると、L-テアニンは、脳内のアルファ波活性を増加させることができることがわかっています。
そして、バランスの取れた気分のために重要である神経伝達物質を増加させることが報告されています。
また、過剰な興奮から脳内の細胞を保護し、神経や新しい経路の成長をサポートし、強力な抗酸化物質である、グルタチオンを増加させることが示されています。
人は、L-テアニンを摂取することにより、リラックス効果を有することが示されています。
心拍数と血圧を落ち着かせ、ストレス下での免疫応答の改善サポートを行います。
2007年に発表された研究結果では、6週間のお茶の摂取がストレスの多い作業からより迅速に回復するのに役立ち、コルチゾールを低下させ、リラクゼーションの向上につながったことが示されました。
L-テアニンはまた、脳内の主要な抑制性の神経伝達物質である、ガンマアミノ酪酸 (GABA)を増加させることがわかっています。
GABAは、恐怖や不安を誘発する刺激に対する応答を減少させる働きがあることがわかっています。
テアニンの脳サポート効果
L-テアニンは、脳をストレスから保護することができるだけでなく、老化や認知機能の低下の抑制もサポートできます。
研究結果によると、L-テアニンが軽度の認知障害を有する成人の記憶を有意に改善することが示されました。
また、動物モデルを用いたほかの実験でも、パーキンソン病の進行を遅らせることがわかっています。
このようなことから、L-テアニンはアルツハイマー病や他の神経変性状態の影響を低下させる可能性を秘めています。
まとめ
L-テアニンは、落ち着く力を促進し、気分を改善するために使用される先人から伝えられてきた長年にわたって人気のある食品栄養成分です。
L-テアニンはさらに、ストレスを打ち消し、脳の健康と認知をサポートすることがわかっています。
ストレス社会においては、自分では気づかないうちにストレスがたまっていて、気づいたときには深刻な状態になってしまうということも大いにあり得ます。
瞑想や運動、スマホから遠ざかった生活などを心掛けることも肝心ですが、ストレスが生活の質に影響を与えていることに気づいたときは、熱いお茶を淹れて誰かと話したりしながら、ゆっくりと過ごされることはリラックス効果につながると考えらえることからもおすすめといえます。
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引用文献:
ストレスを抑えるのに役立つ栄養補助食品
ストレス、疲労、そして人生の混乱を助けるために世界中からのハーブ
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