2型糖尿病の食事例に低GIの低炭水化物食ダイエットがおすすめされる理由?
アーモンドベースの低炭水化物ダイエットは、腸内微生物叢とGLP-1を調節することによって2型糖尿病患者のうつ病と糖代謝を改善すると言われています。
2型糖尿病は昔と比べても近年急増していることからも、健康のヒントとしても知っておくことはおすすめといえます。
2型糖尿病とは
2型糖尿病とは、高血糖症、インスリン抵抗性、インスリン不足が特徴の長期的代謝異常の疾患で知られています。
一般的症状は、異常な喉の渇きや多尿症、原因不明の体重減少、多食症、疲労感、などが挙げられます。
合併症として、心疾患や糖尿病網膜症を引き起こす可能性があり、それによる失明、腎不全、手足の切断などの可能性もあります。
糖尿病の約90%が2型糖尿病であり、主として栄養バランスの悪い食生活や食べすぎが原因とされています。
したがって、生活習慣に気を付けることにより自分で予防できる疾患とも言えます。
具体的には、正常な体重の維持、定期的な運動、バランスの良い食生活によって部分的に予防できるとされています。
糖尿病の食事療法
糖尿病や、高血糖を持つ人々に推奨されている食事療法についてです。
糖尿病の食事療法には長い歴史があり、紀元前3500年ごろのエジプトでも糖尿病の食事療法が行われていたそうです。
国際糖尿病連合は、2007年のガイドラインで薬物を使用しない糖尿病の治療法の一つとして、低GIの食品を挙げています。
低GIの食品とは、血糖値の上がりにくい食品のことを指します。
主な炭水化物は血糖値が上がりやすいため、炭水化物は日本の糖尿病学会は2013年に、通常の食事摂取基準で示される総エネルギーに対して、炭水化物の比率を50~60%程度となるよう推奨しています。
糖尿病とアーモンドベースの低炭水化物ダイエット
研究によると、アーモンドは、効果的に高血糖とうつ病の症状を改善することが示されています。
さらに、2型糖尿病の患者にみられるうつ病を軽減するのにも、有効である可能性があります。
2型糖尿病患者におけるアーモンドベースによるうつ病および糖代謝、さらに腸内微生物叢および断食グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)に及ぼす影響を調査した研究があります。
これは、低脂肪食とアーモンドベースの低炭水化物を比較した比較試験でした。
45人の参加者は、3ヶ月間、それぞれの食事を摂取しました。
そして、ヘモグロビン、腸内微生物叢、GLP-1濃度を含むうつ病および生化学的指標の指標を3ヶ月目に評価し、2つのグループ間で比較しました。
結論として、アーモンドベースの低炭水化物食は、2型糖尿病患者のうつ病および糖代謝に有益な効果を発揮する可能性があることが示唆されました。
2型糖尿病患者患者におけるうつ病の改善におけるアーモンドベースの低炭水化物食は、腸内細菌の増殖を刺激し、さらにGLP-1分泌を維持することに関連している可能性があることがわかりました。
※GLP-1とは
グルカゴン様ペプチド−1(GLP-1)は、ホルモンの一種です。
これは、食物を消費する時に分泌されます。食事をとって血糖値が上がるとインスリンを分泌させます。
インスリンの分泌を増強することによって、血糖値を低下させる能力を発揮します。
まとめ
最近ではアーモンドミルクとしても消費されているアーモンドが、糖尿病の治療に可能性があることがわかりました。
アーモンドはとても栄養が豊富で、タンパク質、一価不飽和脂肪酸、必須ミネラル、食物繊維の豊富な供給源であることでも知られています。
空腹時にはそのまま食べることで、食欲を抑える効果もあるようですので、ダイエットをお考えの方には是非お勧めしたい食品の一つです。
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