ヨガはストレスを軽減する方法?
ストレスとは生活上のプレッシャーや、それを感じたときの感覚と言われます。
生活や仕事において適度なストレスは必要ですが、ご存じのとおり頻繁なストレスは、肉体的および精神的健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
年々忙しくなる現代社会やコロナなどによる生活の変化の中で、ストレスの溜まっている方が多いかと思います。
その悪影響の原因やあらわれ方は人それぞれです。
Contents
ストレスの段階
ストレスが現れるのには、3つの段階があることが報告されています。
1.アラーム段階
これは、ストレスの初期症状です。
副腎皮質、リンパ管、腸内環境の変化が見られます。
心拍数の増加、副腎によるストレスホルモンのコルチゾールとアドレナリンの放出が起こり、不安を感じる場合があります。
2.抵抗段階
1.の初期症状が起こった後に、 いったん体は正常化し始めます。
心拍数と血圧が正常化し始めますが、コルチゾールは放出され続けます。
体は常に回復しようとしているため、ストレスの原因が治まると、体は通常の状態を取り戻します。
ストレスの多い状況が続くと、体は身体的およびホルモン的なストレス反応を誘発し続けることがわかっています。
3.疲労段階
ストレスが慢性的になり長期化すると、私たちの体は身体的な影響を受け続けます。
この段階の身体的影響により、免疫系の弱体化、慢性不安、心血管疾患、胃腸の問題、代謝機能障害などのストレス関連疾患のリスクが高くなり、精神的な健康にもさらなる悪影響を及ぼします。
ストレスとコルチゾール
ストレスとコルチゾールには切っても切り離せない関係があります。
コルチゾールは、副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種です。
炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し、私たち人間にとって必須のホルモンです。
ですが、ストレスが慢性化し、コルチゾールの上昇が過剰になると、問題を引き起こす可能性があります。
コルチゾールが過剰に放出されると血糖値を上昇させ、代謝を変化させます。
また、血圧を上げるために血管を収縮させます。
こうした対処により、私たちのカラダはストレスの原因から身を守っているのですが、それにより体には支障をきたします。
慢性的なストレスは、体のほぼすべての臓器に影響を与える可能性があります。
例えば胃腸、脳、睡眠などへの影響は強く出やすいものとされています。
ストレスと甲状腺
コルチゾールは、ストレスの原因との戦いを優先するために代謝を遅らせるよう働きます。
そしてそれは、私たちの甲状腺ホルモンの産生にも影響を与えます。
ストレスが増えることにより甲状腺機能が遅くなり、甲状腺機能低下症の増加をもたらす場合があります。
このため、ストレスは、バセドウ病や橋本甲状腺炎などの自己免疫性甲状腺疾患の発生率と強く相関すると言えます。
通常は、コルチゾールは免疫系を調節し、自己免疫疾患に有益な効果をもたらすことができるとされています。
しかし、慢性ストレスの時には、コルチゾールの変動がバセドウ病や橋本甲状腺炎などの自己免疫障害を引き起こす可能性があります。
このように、ストレスと自己免疫性甲状腺障害には強い関連性があることがわかっています。
まとめ
薬なしでストレスを和らげる方法はたくさんあります。
瞑想、マインドフルネス、ヨガ、休暇、笑いなどです。
また、定期的に運動することは、全体的な精神的健康を改善しながら、ストレスとその身体への影響を管理するのに役立つことが示されています。
研究によると、定期的な運動は体内の循環コルチゾールの量を低下させ、落ち着かせるということもわかっています。
深呼吸をするだけでも、自律神経系を調節し、身体を交感神経状態から副交感神経状態にシフトさせるのに役立つことが示されており、ストレスと戦うための貴重な方法の一つとしておすすめです。
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