緊張型頭痛と自然な鎮痛剤での治療の可能性
緊張型頭痛は、最も一般的な頭痛のタイプで、頭痛の9割はこのタイプの頭痛とも言われています。
その痛みは首、後頭部、眼から頭全体に及ぶものまで様々です。
もっともよくあるタイプの頭痛でありながら、いったんこの頭痛が始まると連日悩まされ、日常生活に支障をきたす場合もあります。
緊張型頭痛の対処法には、どのようなものがあるのでしょうか?
Contents
緊張型頭痛と薬物治療
原発性頭痛の最も一般的なタイプである緊張型頭痛は、多くの人に影響を及ぼします。
緊張型頭痛の痛みは、軽度から中等度で、圧迫または引き締められる感じのする痛みを伴います。
そして、頭痛以外の症状を伴わないという特徴があります。
現代の医療では、緊張型頭痛の治療の手段は、主に2つに分けられます。
一つは、急性治療です。これは、単純な方法ではありますが鎮痛薬などに頼ることです。
もう一つは、予防的治療です。
予防的治療は、頻繁、または治療が困難な発作を起こすタイプの頭痛の場合に必要です。
緊張型頭痛の予防薬としては、抗うつ薬が挙げられます。
その有効性は複数の対照試験で明らかになっているようです。
薬での治療のリスク
上述のとおり、緊張型頭痛には一般的に薬物治療が行われます。
なかでも鎮痛薬は痛みを和らげるのに効果的ですが、それらの薬には副作用があることも報告されています。
すべての非ステロイド性抗炎症薬、特にアスピリンは良く使用される薬物ですが、アスピリンを繰り返し使用すると胃潰瘍を引き起こす可能性があります。
アスピリンはまた、外科的創傷のように、人がすでに血液を失っている状況を複雑にする可能性があります。
また別の薬物として良く使用されるイブプロフェンは、腎臓に悪いという側面もあります。
また、ある種の頭痛薬に含まれるアセトアミノフェンは、肝臓に有害であることが報告されています。
実際、アセトアミノフェンは先進国における急性肝障害と急性肝不全の両方の主な原因とも報じられ、特に女性はそのリスクが高いものとして危惧されています。
自然な鎮痛剤
緊張型頭痛の痛みを和らげるためには、薬での治療が一般的であることを述べましたが、実際にはその治療には副作用が多いことがわかっています。
そこで、痛みを和らげるための薬物以外の代替手段にはどのようなものがあるか調べてみました。
それは、日ごろの食べ物や食事で摂取可能な食品栄養素によるものです。
おすすめの有名な食品栄養素をお伝えします。
-マグネシウム
マグネシウムは、背中の痛み、月経痛、緊張性頭痛などに役立つ可能性があります。
マグネシウムは、筋肉を落ち着かせることによって、痛みを鈍らせることのできるミネラルです。
マグネシウムはまた、神経伝達に影響を与え、過度の興奮から私たちの神経系を保護します。これにより、痛みの信号の伝達が妨げられ、頭痛の緩和に役立つとされています
ビタミンCは、利用可能な最も費用対効果の高い抗炎症および抗酸化栄養素の1つです。
手術の1時間前に2グラムのビタミンCを摂取するだけで、手術後の鎮痛薬の必要性が減るとさえ言われています。
ビタミンCはまた、コラーゲン合成をサポートし、創傷の治癒を促進し、怪我や手術後に二重に良い選択になります。
–ホノキオール
モクレンの樹皮の抽出物であるホノキオールは、ニューロンの生存と成長をサポートし、痛みを緩和することが示されています。
モクレン樹皮の抽出物は、調節することによって神経系を弛緩させるとの報告があります。
また、薬以外の緊張型頭痛の予防方法には、ある種の心理療法および鍼治療が含まれています。
まとめ
緊張型頭痛には一般的に薬物治療が必要とされているようです。
しかしながら、薬物に頼らず栄養素の摂取によっても症状を緩和することができます。
薬を飲む前に、まずは食品や食事でマグネシウムやビタミンCなどの栄養素を積極的に摂取されることはおすすめといえます。
まずは食事治療に注力されることで、副作用から身を守ることもできるかもしれません。
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引用文献:
Tension type headache and its treatment possibilities
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緊張性頭痛(Wikipedia)