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ビタミンK2は骨の健康だけではなく動脈にも

2022年02月25日

発酵食品や食事と健康

ビタミンK2は、カルシウムを体の必要な場所に送るビタミンです。
カルシウムは、骨の健康、筋肉の収縮、神経シグナル伝達、血液凝固のための重要な栄養素ですが、カルシウムが適切な場所に送られないと、動脈の壁に沈着してしまいます。
これらが悪化すると、血管が硬くなり、心臓病のリスクが高まる可能性があります。

ビタミンK2と動脈の関係

ビタミンK2は、別名メナキノンとしても知られています。
ビタミンK2は、カルシウムを体の必要な場所に送りますが、それにより動脈の壁に硬いカルシウム沈着物がつくことをブロックすることができます。
これにより、なめらかで柔らかい血管が血液循環を維持することができ、タンパク質の活性化によって、心臓病を引き起こす可能性が低くなります。
一方で、ビタミンK2欠乏症になると、動脈石灰化やアテローム性動脈硬化症(血管壁が厚くなる疾患)のリスクが高まり、心臓病の危険因子となります。

ビタミンK欠乏症

ビタミンK(K1の別名:フィロキノン、K2の別名:メナキノン)は、凝固タンパク質因子やプロテイン合成に不可欠な補因子です。
ビタミンKの働きは、血液凝固に関わってくるため、ビタミンK欠乏症では血が止まりにくくなるなどの症状が発生します。
さらにK2の欠乏症では、動脈石灰化やアテローム性動脈硬化症(血管壁が厚くなる疾患)のリスクが高まります。
さらに骨の形成にもかかわるため、骨粗鬆症の原因となります。

ビタミンK欠乏症は、新生児で起こることが多いとされますが、無理なダイエットや抗生物質の使用などにより大人でも発生する可能性があります。
新生児の早期、または後期出血性疾患(HDN)の予防に関してですが、早期出血性疾患を防ぐための最も効果的な方法は、出産前に母親に大量の用量のビタミンK2を2週間投与することが必要ということが報告されています。。
母乳で育てられた乳児の後期出血性疾患は、新生児予防が与えられていない場合、出生10万人当たり約20人の割合で起こる可能性があります。

ビタミンKが含まれる食べ物

ビタミンKは様々な食品に含まれています。
中でもビタミンK2(メナキノン)は、発酵食品、特定の乳製品、そしていくつかの動物製品に含まれています。特にK2が豊富な食品は次のとおりです。

・ザワークラウト
・納豆
・バター
・チーズ(特にミュンスター、カマンベール、エダム、ゴーダ)
・牛レバー
・鶏
・鰻
・卵黄

一般的に、サプリメントよりも食品から栄養を得ることが理想とされてますが、食事中のビタミンK2の消費は、近年徐々に減少しています。
現代の食品製造プロセスは、食品のK2含有量を損なってしまっています。
特に昨今の「ジャンクフード」には実質的にビタミンK2はほとんど含まれていないとされています。
そのため、特にダイエットをしている方や骨粗鬆症が気になる方、動脈硬化が心配な方などでは、上記の食べ物はできるだけ意識して食べることとと同時に、必要に応じてサプリメントでビタミンKを補充していただければと思います。

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引用文献:
強い骨および柔軟な動脈のためのビタミンK2
ビタミンK欠乏症

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