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天然の薬剤であるハーブ、アルテミシニンとアシュワガンダ

2022年02月10日

ハーブエキスと健康

ご存じのとおり、世界中に色々な種類のハーブがあり、それらは日常的に健康に役立てられています。
古く中国の漢方薬やインドのアーユルヴェーダの時代から、ハーブは私たち人間の健康を支えてくれました。
中でも強いチカラを持つハーブは、特に重宝されてきています。

本日は、比較的聞きなれないながらも、効果の感じられそうなハーブであるアルテミシニンとアシュワガンダについてそれぞれご報告します。

アルテミシニン

アルテミシニンは、ヨモギの一種(ヨモギ属の植物であるクソニンジン)としてその主要な活性化合物がよく知られています。
アルテミシニンは、この種の植物のすべてのが含有するわけではなく、特定の条件下においてのみ生成される貴重な成分ということがわかっています。

ヨモギ属の植物は、古くから漢方薬として皮膚病やマラリアなどさまざまな病気の治療に用いられてきました。

アルテミシニンは、ベトナム戦争に出兵して多数のマラリア患者を出した中国人民解放軍により発見されたとの説が有力のようです。
この際、200種類以上の漢方薬が試験され、アルテミシニンが唯一マラリアに効果的な物質であったとされています。
その後、中国の医学雑誌に詳細が公表され、アルテミシニンはマラリアの治療のために一般的に使用されてきました。

アルテミシニン自体だけでなく、その後アルテメーター(アルテメテル)やアルテスネート(アルテスネイト)といった半合成の薬剤が開発されました。
そんな中で、ガンに対するアルテミシニンの効能が発見されたことが知られています。
近年では、誘導体のアルテスネートを利用してがん治療を試みる研究も行われているそうです。

アシュワガンダ

アシュワガンダもまた、古くから人間の健康を支えてきたハーブの一つです。
アシュワガンダは、根から放たれる独特な刺激臭が特徴の常緑低木で、インドでは、古くからアーユルヴェーダにて利用されてきました。
新鮮な根から放たれる独特な刺激臭が特徴で、鎮静作用のほか、精力剤として使用されていた経緯があります。

現在では、主にメンタル面の調整のために使用されることが多く、脳とストレスに対処する体の能力の両方をサポートするハーブとして人気が高まっています。
研究によるとアシュワガンダの使用により、ストレスの減少や幸福度の向上などをはかることができると報告されています。
また、睡眠の質を高めることにより、炎症、不安、細胞の傷害などを軽減し、免疫力の向上にも関連するハーブであることがわかっています。

もう一つの特徴は、精力剤として使用された経緯があることからもわかるように性的機能や不妊をサポートする可能性があることです。
若返りのハーブとしても知られるアシュワガンダは、抗酸化力があるため若々しい体へ導く可能性があること、
また、メンタルの安定と不妊には大きな関連があることなどがその理由の一つとも考えられています。

まとめ

現在の日本においてはマラリアの心配はほぼないとみられますが、アルテミシニンはその強力なハーブの力で、お酒をよく飲む方で内臓の健康に不安をお持ちの方や、風邪やインフルエンザにかかりやすく体を内側から強くしていきたい方などに特に人気が高まっています。
アシュワガンダも、メンタルサポート、抗酸化、免疫力の強化、不妊サポートなど、幅広い効能に期待が高まります。

一見聞きなれないハーブの中にも、私たちの健康や、人生そのものにまでに関わり合いのあるハーブはたくさんあります。
人は食べた物からできているというように、口に入れるものと健康とには大きな関連があります。
気になる場合は、より深く調べてみられることで新たな発見があるのではないでしょうか。

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引用文献:
ストレス、疲労、そして生命の混乱を助けるために世界中のハーブ
新しい抗マラリア薬アルテミシニン:生産強化のための生化学的および分子的アプローチ
アルテミシニン(Wikipedia)
アシュワガンダの概要:アーユルヴェーダのラサヤナ(若返り者)
アシュワガンダ(Wikipedia)

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