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抗菌剤だけでなくのどや咳や扁桃炎にもエキナセア

2022年02月05日

自然界の天然健康ハーブと健康
エキナセアはハーブの一種ですが、11もの種類があるといわれています。

中でもエキナセア・プルプレアは、その美しさと薬効のために、米国、カナダ、ヨーロッパ、ドイツで広く栽培されています。

エキナセア抽出物は免疫系を改善し、細菌感染によって引き起こされる呼吸器症状を治療するために伝統的に使用されてきたことで知られています。

さらに、エキナセア抽出物は、抗酸化作用および抗菌活性の働きなどを持ち、副作用が少なく安全であることが報告されています。

エキナセア種の薬効、抗酸化剤および抗菌剤としての用途などについての報告から健康へのヒントを探ってみました。

エキナセアと免疫系

北米出身のエキナセアは、風邪の予防や早期治療に広く使用されています。

エキナセアに関しては、これまでにも数多くの臨床試験が行われてきています。

臨床試験によると、エキナセアが免疫機構を介して働くという考えからも、免疫系とエキナセアとの密接な関係がうかがえます。

風邪などの初期にエキナセア抽出物を投与することで、その風邪やその他の上気道感染症の持続時間と重症度を短くする可能性が考えられています。

このように、一般的な風邪の症状への予防的治療のためのエキナセアの安全性と有効性を評価した報告結果は多く見られます。

さらに、エキナセアによる長期的な予防により、風邪にかかる回数の減少、風邪の日数の減少、および追加の投薬の減少に関連していることが示されています。

エキナセアと小児の扁桃炎の実験

小児の再発性扁桃炎は、子供の生活の質に影響を与える一般的な疾患です。

再発性扁桃炎の小児における口腔アジスロマイシン(抗生物質)とエキナセアの併用の効果を評価するため研究が行われました。

その研究では、再発性扁桃炎の子どもを次のように100人ずつ3つのグループに分けました。

グループ1:予防的治療を受けていなかった。

グループ2:6ヶ月連続で、口腔アジスロマイシンの[60mg/kg]予防投与量を(10mg/kg/日)連続して毎月6日間にわたって投与した。

グループ3:グループ2の内容にプラスしてエキナセアも同様に投与した。

これらは6ヶ月連続で毎月10日間連続して毎日3回摂取されました。

扁桃炎発作の数と扁桃炎症状の重症度を評価し、異なるグループで比較されたそうです。

その結果:グループ2およびグループ3は、グループ2(抗生物質単独)と比較して、グループ3(すなわち抗生物質プラスエキナセア)において良い結果を伴ったそうです。
具体的には、予防治療の6ヶ月間に扁桃炎発作および評価された症状の重症度が有意に少なかったとのことです。

これらの大規模な実験によって、アジスロマイシンとエキナセアの併用は、再発性扁桃炎の小児患者においてアジスロマイシン単独よりも好ましい結果を生み出したことがこの調査からは結論付けられました。

また、別のある実験によると、小児の気道感染症の予防において、エキナセア、プロポリス、ビタミンCを含む製品が気道感染症の発生率に対する予防効果が得られたことがわかりました。

このように、エキナセアはハーブであることもあり小児でも使用可能な有効性と安全性をもつ自然の抗菌薬の一種ということがわかります。

まとめ

現在、新型コロナウイルスの感染拡大により多くの方が恐怖を感じられていることと思います。

特に、今後受験などを控えるお子さんのいるご家庭も多いものと思います。

さらに、小さな子供で抗菌剤などを飲めない場合は、安心安全とされるエキナシアのようなハーブ類を用いてみることもおすすめと言えそうです。

もちろん大人の方でも、これからの季節の助けとなる可能性がありそうです。

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引用文献:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15035888/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26633727/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29749084/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32487336/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14993078/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21654598/

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