ラクトバチルス・プランタルムDR7の不安やストレスへの効果
現代はストレス社会と言われています。
しかしストレスに対応する薬剤の多くは、副作用の懸念からすぐに試してみたいということにならない人も少なく無いのではないでしょうか?
乳酸菌ラクトバチルスというと、免疫力の向上やアレルギーに関連する乳酸菌という印象が大きいのかもしれません。
実際にラクトバチルスは腸内環境を整え、体内の免疫力の強化に大変役立つことが報告されています。
しかし、ラクトバチルス種の中でもラクトバチルス・プランタルムDR7のプロバイオティクスは、不安やストレスをはじめとするいわゆるメンタル面へのアプローチに関して有効とされています。
ラクトバチルス・プランタルムDR7は、どのような性質を持っているのでしょうか?
脳が腸に影響を与える
脳と腸がつながっていることは、長い間認識されてきました。
過敏性腸症候群と不安の間の相関関係なども、精神症状と胃腸の障害とがつながっていることを示していると報告されています。
脳と腸の間の関連は私たちが考えるよりもずっと強固だと言われています。
それらはすべてマイクロバイオーム(全身を取り巻く微生物)や、私たちの腸に住んでいる細菌から始まります。
ストレスがマイクロバイオームに影響を与えるメカニズムは複雑で、完全には理解されていません。
しかし、ストレスの下において、体は反応します。
急性のストレスは、交感神経系を活性化し、コルチゾールを開放します。
腸内の微生物は、この体のストレス反応によって放出される哺乳類ホルモンおよび神経伝達物質に反応することが広く認識されています。
ラクトバチルス・プランタルムDR7のプロバイオティクス
プロバイオティクスは、腸から脳軸に沿ってヒトにとって有益な効果を発揮することが報告されています。
ストレスを受けた成人とラクトバチルスプランダルムDR7の特性との関連を調査した研究によると、次のようなことがわかっています。
ストレスを受けた成人のうち、ラクトバチルスプランダルムDR7を12週間摂取したグループのストレス症状、不安、および総心理的スコアによると、血漿コルチゾールレベルが減少し、ストレスが軽減したことが報告されています。
さらにDR7を摂取したグループは、一般の若年成人と比較して、基本的な注意、感情認知、および記憶機能などが、正常な成人より改善したことも報告されています。
ラクトバチルス・プランタルムDR7の投与は、ストレスと関連のある成分であるセロトニンの経路を増強し、ドーパミン経路を安定させることにより不安やストレスに対する効果を示すことが報告されたということになります。
このような研究により、ラクトバチルス・プランタルムDR7は、ストレスを受けた成人の心理的機能、認知の健康および記憶を改善するための自然な対処法の一つとして利用できることがわかりました。
まとめ
脳と腸がつながっていること、プロバイオティクスが脳にも効果的であることが改めて分かりました。
ラクトバチルス・プランタルムDR7は、伝統的に乳製品や野菜の発酵のために使用されてきました。
漬物や発酵食品に多く含まれているため、これらの食品を意識的に取ることで、不安やストレスの効果が少なからず現れる可能性があります。
現在では、一般的に安全として認識されている治療プロバイオティクスとして重要性を増しており、サプリメントもございます。
このような時代ですので、ストレスや不安にさらされている方は多く見られます。
副作用の心配なく、自然の成分で不安やストレスの治療を試みたい方は、食べ物や食事の補助的な栄養素として、サプリメントでの摂取も検討されるのもおすすめといえそうです。
不安やストレスが多い世の中であるからこそ、一人でも多くの方の不安やストレスが、どのような形であれ軽減されると良いように思います。
その選択肢の1つとして、プロバイオティクスの摂取によってもしそれらの状態が軽減される方向に向かうことになるのではれば、それも良いと言えるのではないでしょうか。
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引用文献:
ラクトバチルスプランタルムDR7は成人のストレスや不安を軽減する
乳酸菌プランタルムDR7:ストレスリリーフのためのプロバイオティクス