ウコンが糖尿病やアルツハイマー病の進行を止める?
ウコンと聞くとお酒を連想される方も多いかと思いますが、それ以外にも驚くほどの健康効果があるようです。
中でも、その抗発がん性、抗酸化作用、抗炎症作用については多くの研究結果が報告されています。
また、最近ではウコンの神経保護および認知機能に注目が集まっています。
これにより、ウコンがアルツハイマー病を含む神経変性疾患の遅延や予防に役立つ可能性があります。
ウコンの健康効果について改めて調べてみました。
Contents
・ウコンとは
ウコンは、生姜科ジンギバラセ科に属するウコン属の多年草の根に当たる部分のことで、紀元前からインドで栽培されていたようです。
英語名でターメリックとも称されます。
生姜やウコンは、がん、心血管、呼吸器、感染性、糖尿病、肥満、メタボリックシンドローム、神経疾患などの疾患を治療するための食事や栄養補助食品として使用されています。
ウコンはクルクミンの含有量が多く、インドでは、伝統医学のアーユルヴェーダやインド料理にも多く使用されてきました。
日本では、主に肝機能への効果が期待されているため、お酒の飲みすぎに対応するドリンクなどでも有名です。
・クルクミンとは
ウコンをはじめ、植物由来の栄養素は、抗炎症、抗酸化、抗関節炎、プロヒーリング、および記憶認知機能を高めるなどの保護効果を有することが知られています。
クルクミンは、ウコンに含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用や抗炎症作用などで知られています。
日本では、主に肝機能の回復作用で知られていますが、抗ガン作用や心疾患の予防作用があるとも言われ、研究が進められています。
さらに近年では、ウコンの精神的機能にも注目され研究が進められています。
・クルクミンとアルツハイマー
ご存じのとおり、アルツハイマー病は高齢者の神経変性疾患の一種です。
高齢化に伴いアルツハイマー患者が増加する中、効果的な薬物療法の開発は急務であり、研究が重ねられています。
現在までのところ、アルツハイマー病に対する特効薬は開発されていません。
薬物による治療は、アルツハイマー病のの症状への対処法のみとなっているのが現状で、疾患の進行を止める薬はありません。
その代わりになり得るハーブや天然化合物のアルツハイマー病への効果についても日々研究されています。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究チームはアルツハイマー病の研究でマウスを用いて実験を行い、クルクミンが脳におけるβアミロイドの蓄積を抑制し、アミロイド斑を減少させることを示しました。
これにより、ウコンのクルクミンがアルツハイマー病の進行を抑える働きをする可能性を備えていることを示唆した報告が出て来ました。
・まとめ
日本ではお酒を飲む機会が増える年末年始のシーズンによくウコンを含むドリンクのコマーシャルなどが目に入ります。
ですが実際にウコンに含まれるクルクミンには、肝機能障害の回復だけではなく、抗発がん性、抗酸化作用、抗炎症作用など様々な作用があることが報告によってわかってきました。
中でも、クルクミンが脳機能および認知症の発症に影響を与える可能性があることの報告は注視されていると言えます。
アルツハイマー病は現在までのところ特効薬が発見されておらず、多くの方々が悩まされている疾患の一つですが、ウコンがその救世主の一つとなりえるのかもしれません。
ただし、ウコンの安全性については、まだ十分に検討され尽くしていないため、今後もウコンやその成分についての様々な検討が必要とされ、研究が進められている状況といえます。
食べ物や食事以外での摂取の際には、純度の高い品質を選択して摂取されることがおすすめされています。
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引用文献:
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