乳がんからダイエットまで、マイタケなどキノコの健康効果
キノコは秋の季節の味覚のひとつでもある食材で健康にも良いことがさまざま報告されています。
キノコには薬用の効果があるということは知られていることですが、実際にはどのような効果があるのかご存知でしょうか?
実はキノコには、特にがんの予防に効果を発揮する可能性があることがわかっています。
また、食物繊維が豊富に含まれていることなどの理由からもダイエットにも効果的なことも有名です。
今回は、キノコのなかでも特に身近であるマイタケの健康効果についてお伝えしたいと思います。
・マイタケの成分βグルカン(ベータグルカン)
マイタケのように免疫調節反応を引き出すキノコの主な特徴は、ベータグルカンが豊富であることが挙げられます。
ベータグルカンとは、キノコ類やパン酵母などに含まれる高分子結合の連鎖たんぱく多糖体の総称で知られています。
そのβグルカン(ベータグルカン)については、何世紀にもわたって薬用として使用されてきた歴史を持っていることが数多く報告されているようです。
また、ベータグルカンが豊富なことで知られているキノコ類の中でも、とりわけシイタケ、マイタケ、スエヒロタケ等に含まれるベータグルカンは、特に頼りになる成分のようです。
・乳がんとマイタケ
世界では、毎年100万人以上の女性が新たに乳がんと診断されている現状があります。
マイタケの温水抽出物などの一般的に消費されるキノコを用いたある研究では、ヒトの乳癌細胞の癌過程における免疫バランスを調節することが可能かの調査が行われました。
その結果、がん細胞の増殖は、すべてのキノコによって33%まで減少したとの報告があります。
全体として、実験に用いられたキノコはすべてがんの細胞増殖を抑制しましたが、中でもマイタケは、細胞の毒性を特に沈めた傾向にあるようです。
このようなことから、マイタケを含むキノコ類が乳癌に打ち勝つ可能性があることが示唆されているようです。
・キノコと免疫
キノコにはがん以外にもいろいろな病気に対応する力があるとされています。
なかでも最も優れているのは、免疫系をサポートし、炎症抑制することであると言われています。
これが抗がん効果の根本的な理由となるかと思いますが、この効果により、新型コロナウイルスとの関連性も深いものと言えそうです。
・マイタケとダイエット
研究によると、マイタケの成分は総血中コレステロール値を低下させ、グルコース不耐症を改善したという結果が出ています。
それ以前に、私たちの食べ物や食事に含まれるキノコ類には、食物繊維が豊富であることでも一般的に知られています。
このことから、マイタケが肥満や糖尿病のような疾患を予防する可能性のある新しい機能性食品であることが示唆されています。
まとめ
マイタケをはじめとするキノコ類にはベータグルカンという強力な成分があり、ダイエットについてのサポートや乳がんなどのがんとの関連性が非常に強いことがわかりました。
同様に、キノコは免疫系をサポートし、炎症を抑えるとされています。
今の時代に必要不可欠な成分を持つキノコを、この秋はぜひ頻繁にいただきたいですね。
お問い合わせはこちらから
受付時間 am9:00-pm5:00/土・日・祝日除く
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32274562/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22583406/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29873587/
https://www.allergyresearchgroup.com/blog/fighting-covid-19-pneumonia-and-inflammation-with-medicinal-mushrooms/