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メニエール病と免疫やアレルギーとの関係

2021年09月25日

健康と予防は食品や食事から

メニエール病は、30~40代の女性を中心に引き起こされることが多いと報告されている疾患です。

主にめまい、耳鳴り、耳のつまり感、難聴、吐き気などの症状をいくつも同時に引き起こすこともあり、症状はいったん治っても繰り返されることが多いようです。

メニエール病の原因は多岐にわたるようですが、免疫やアレルギーとの関連はあるのでしょうか?

・メニエール病の原因

メニエール病の症状は、「内リンパ嚢」へのリンパの突然の流入によって引き起こされると考えられています。

内リンパ嚢とは、内耳の蝸牛にあるリンパ液が溜まる部分です。

通常、リンパ液は一定量溜まっていますが、何らかの原因により調節が効かなくなることでリンパ液が溜まりすぎてしまい、水膨れのような状態となります。

そもそもの原因であるリンパ液の調節不能は、確実な原因が解明されていません。

ですが、その多くはストレスや不安、自律神経の乱れなどではないかと考えられています。

また、悪化することでうつ病を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

・メニエール病と免疫やアレルギーとの関係

報告記事によると、内リンパ嚢は、内耳内にあり免疫に関連する細胞を含む唯一の部位です。

内耳は、適切に刺激されたときに活性免疫応答を取り付けることができ、内リンパ嚢は内耳の免疫応答には不可欠な機能を果たすとされています。

また、アレルギーが内リンパ嚢の中のリンパの産生や流れに大きく影響を与える可能性が報告されています。

それによると、
-内リンパ嚢自体が、食物反応から放出されるアレルギー反応の「標的器官」である可能性がある。

-アレルギーは、嚢の濾過能力を妨げる可能性があるとされる。これにより、血中の循環免疫複合体が血管壁などに沈着することで炎症を起こす可能性がある。

-内リンパ嚢の機能と関連する小児期のウイルス感染が、成人期にアレルギーと相互作用し内リンパの不調和を生じさせる。

内リンパ性嚢は内耳の免疫反応を司る場所であるため、繰り返されるアレルギー炎症反応により、嚢機能不全やメニエール病の悪化を生じる可能性があります。

・メニエール病と食事

メニエール病の治療では、通常はステロイドなどの薬が使用される場合が多いようです。

ですが、食べ物において症状を悪化させない工夫があるようです。

-生姜根やイチョウ葉などのハーブの中には、めまいの症状を緩和する場合もあるそうです。

-食事の食べ方としては、一度にたくさんの量を食べるのではなく一日を通して小分けに食事を均等に分配して食べることで、体液を調節するのに役立つそうです。

-人が消費する塩分が少ないほど、体の水分は少なくなることから、塩分を少なく食べることも大切と報告されています。

-メニエール病との関連があるチラミン(鶏の肝臓、燻製肉、赤ワイン、熟したチーズ、ナッツ、ヨーグルトなどに含まれるアミノ酸の一種)を避けることも有益かもしれません。

そのほか、アルコールの摂取量を減らす、定期的に水を飲む、など、通常でも気を付けるべき点はアレルギーや免疫反応とも大いに関連があります。

また、アレルギー反応を生じる可能性のある食品を制限したり、控えたりすることも大切のようです。

・まとめ

30代から40代の女性に多いとされるメニエール病には、免疫反応やアレルギーとの関連も考えられそうです。

メニエール病を防ぐためには、ストレスをためない、自律神経を整えるなどが大切ですので、早寝早起きなどの規則正しい生活や運動習慣をつけるなどの工夫が良さそうです。

また、メニエール病の原因であるアレルギー性成分を含む食事を減らす、回数や量に気を付けるなど食事内容にも気を配ることも必要です。

自宅にいる機会が増え、ストレスがたまりがちな昨今ですが、メニエール病と免疫、アレルギーとの関連も参考にしていただければ幸いです。

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引用情報:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8649868/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12486838/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12928722/
https://www.medicalnewstoday.com/articles/163888
https://tinyurl.com/4yudrc2m

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