骨の健康の救世主?トコトリエノールのビタミンE
ビタミンEは、抗酸化やアンチエイジングなど多くの健康上の利点があるとされて長い間知らされてきました。
トコトリエノールの専門家であるバリー・タン博士によると、ビタミンEの中でもデルタおよびガンマ-トコトリエノール型は骨の健康にとって非常に大切だそうです。
今回はビタミンEトコトリエノールと骨の健康との関係性についての文献から健康のヒントを探ります。
1.トコトリエノールの歴史
ビタミンE研究の初期は、主にアルファトコフェロールが中心とされており、ガンマトコフェロールがそれに続きました。
ガンマトコフェロールが注目されるようになったのとほぼ同時に、トコトリエノールのさまざまな特性もわかってきました。
基礎研究のうちほとんどは、デルタおよびガンマトコトリエノールに集中していました。
2.トコトリエノールの原料
自然界の中で、トコトリエノールを十分に含んでいるものは、アナトー、パーム油、米ぬか油だけと言われています。
また、マカダミアナッツ、ピスタチオナッツ、トウモロコシ、クランベリーの種子などには、500ppm未満の微量のトコトリエノールが含まれています。
3.トコトリエノールと骨の健康
トコトリエノールと骨の健康との関連は意外なものだと思われる方も多いようです。ですが、最近の臨床研究によりそれが明らかになっています。
この研究では、骨密度の変化が最も大きい閉経した女性に焦点を当てました。
そしてビタミンDとカルシウムだけのグループの女性と、それらに加えてデルタ/ガンマトコトリエノールも投与するグループに分けて研究が行われました。
その結果、ビタミンDとカルシウムに加えてトコトリエノールを服用したグループは、骨の破壊がはるかに少ないということがわかりました。
4.トコトリエノールの最適な量について
デルタおよびガンマトコトリエノールの摂取の最適な量は、骨や心臓血管の健康のために1日1回約250~300mgのようです。
抗酸化の観点からは、1日125mg程度が適切です。しかし、トコトリエノールは脂肪組織に沈着するため、BMIが高い方の場合は、少し大目に摂取されるすることをお勧めします。
5.トコトリエノールのその他の利点
トコトリエノールは、がんに関しても多くの研究が行われています。
トコトリエノールと脳内のベータアミロイドおよびタウタンパク質の蓄積に及ぼす影響を調べた研究もいくつかあり、どちらもアルツハイマー病の一因となっています。
老化に関しては、皮膚と目の健康にお勧めです。
研究によると、トコトリエノールは白内障を減らし、紫外線やオゾンから肌を保護し、メラニンのレベルを下げるのに役立つ可能性があるとされています。
注)バリータン博士は、化学の博士号を取得し(オタゴ大学、ニュージーランド、1979年)、1982年から1992年までマサチューセッツ大学アマースト校で化学および食品科学/栄養学の教授を務めました。
脂溶性栄養素(カロテノイド、Eビタミン、CoQ10、およびオメガ-3)。
バリータン博士は、栄養業界にトコトリエノールの利点を最初に紹介した人の1人とされており、アナトー由来のトコフェロールを含まないトコトリエノール製品の開発者です。
今日、彼の研究は慢性状態に影響を与える脂溶性栄養素に焦点を当てています。
バリータン博士は、トコトリエノール:トコフェロールを超えたビタミンE(2013)の主任編集者であり、トコトリエノールの研究をさらに進めるために世界中の多くの大学と協力し続けています。
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