グレープフルーツシードエキスと菌やウイルス対策
グレープフルーツシードエキスには、強力な抗菌力があることで知られています。
一般的にはキッチン、医療の場面や皮膚などに発生する菌やウイルスを非活性化または弱力化することが報告されています。
中でもグレープフルーツシードエキスは、シュードモナス、サルモネラ菌、大腸菌、腸球菌、ブドウ球菌などの強力な病原性細菌の増殖を強力に阻害することが多く報告されています。
そのため、グレープフルーツシードエキスは、新鮮な果物や野菜の天然の防腐剤として研究され続けています。
グレープフルーツは、25種類以上のフラボノイドを含み、その中でもナリンジンが有名です。
ナリンジンを摂取すると、腸内微生物叢によって活性代謝物のナリンゲニンに変換され、体全体に生物学的効果を発揮します。
・グレープフルーツエキスとインフルエンザウイルス
グレープフルーツシードエキスの成分であるナリンジンは、インフルエンザウイルスに対して有効である可能性が研究調査でわかっています。
最近の研究では、ナリンジンがさらに特定の感染性肺疾患に役立つ可能性があることがわかりました。
・グレープフルーツエキスと新型コロナウイルス
柑橘類のフラボノイドのうち、ナリンジンが炎症性および特定の感染性肺疾患に役割を果たすことができると予測されています。
新型コロナウイルスは、世界的に医療に前例のない影響を与えつづけています。
いくつかの研究によると鼻の経路が新型コロナウイルス感染の肝となっている可能性が分かりました。
これにより、グレープフルーツ種子抽出物(GSE)を含む鼻スプレーをCOVID-19の補助処理として使用できると仮定しました。
十分に確立された安全性プロファイルを使用して、この鼻スプレーの成分が研究されており、新型コロナウイルスを含むウイルス病原体に対する有効性を持つことが示されています。
このように、グレープフルーツエキスは、新型コロナウイルへの感染、特に最初の侵入に重要な経路を調節する可能性があります。
・グレープフルーツと食品などの抗菌
グレープフルーツ種子抽出物は、食品業界で広く使用されている安全で効果的な防腐剤です。
ブドウ球菌および大腸菌に対するグレープフルーツシードエキスの研究によりますと、
グレープフルーツシードエキスの存在下では、病原菌の生産速度と運動性の有意な変化が認められました。
まとめ
グレープフルーツシードエキスの抗菌力は非常に強く、呼吸器感染症や抗菌に対しても強力な抗菌力として対抗できることがわかりました。
インフルエンザや新型コロナのウィルス、また大腸菌などは、大変強力な感染力を持つという特性を持っています。
近年における感染症の増加で、殺菌や除菌をうたう商品群が一般的に多く出回っている印象があるのではないでしょうか?
特に綺麗好きで知られる日本では、他国よりも清潔に保つ上で、それらに気を遣うことが多いようにも思います。
そのうちの1つに、天然成分でもあるグレープフルーツシードエキスも人気となっているということかもしれません。
グレープフルーツシードエキスの説明について
引用:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33173650/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31370119/