有機ゲルマニウムの働きと免疫力の強化について
自然界にある有機ゲルマニウムは、ミネラルの一種で、健康への貢献もあるため注目される成分です。
ゲルマニウムというと硬い鉱物で、まさか体内に取り入れるとは思いもしない人もいるかもしれません。
有機ゲルマニウムの健康への貢献については日本でも知られており、世界の情報を改めて調べてみました。
Contents
1.ゲルマニウムと有機ゲルマニウム
ゲルマニウムは、地球の地殻に広く分布している原子番号32の元素です。
元素記号は Geで、炭素族の元素の一つです。
1886年にドイツ人の化学者により発見されたため、ジャーマンにちなんだゲルマニウムと名付けられた説が有力です。
ゲルマニウムのは半導体のため、電子部品に使われることもあります。
有機ゲルマニウムとは、ゲルマニウムの成分が土壌から植物に取り込まれたもののことを言います。
高麗人参、霊芝、ニンニクなどに有機ゲルマニウムが含まれます。
有機ゲルマニウムは、健康食品や化粧品成分として多くの需要があります。
他にも、有機ゲルマニウムの臨床報告についての文献を調べると、肩こりや関節炎、慢性B型肝炎やがんに至るまで様々な健康効果に期待できる内容が報告されています。
2.ゲルマニウムと免疫
ゲルマニウムは、人間の免疫力との深いかかわりがあることがわかっています。
例えば、下記のような例があります。
ゲルマニウムの一種に黒雲母あります。
黒雲母とは、鉱物の一種で、火成岩のうちの酸性岩に含まれます。
その名のとおり色が黒く、他の雲母と同じように紙の束のように薄く一方向に一枚ずつ剥がすことが出来ます。
国で牛の口蹄疫という疫病が発生した際に、この病気を制御するために予防接種政策が適用されました。
その際、ワクチン接種後の免疫応答を増強し、さらに口蹄疫から保護するという目的で、黒雲母の経口摂取が採用されました。
そして抗体レベル、抗体の持続時間、ウイルス中和力などのワクチン接種に対する免疫応答を調査しました。
実験は、ワクチン接種後にゲルマニウムの黒雲母を摂取したグループとしなかったグループに分け、ワクチン接種後、血清および唾液中の高レベルの免疫グロブリンの値を調査することにより行われました。
その結果、ゲルマニウム黒雲母の投与には免疫増強効果があることが評価されました。
ゲルマニウム黒雲母グループは、高い長期にわたる阻害率の値を示しました。
一般に、ワクチン接種後20週間および31週間で、ゲルマニウム黒雲母グループでより高いウイルス中和抗体価が観察されました。
ゲルマニウム黒雲母を牛に与えた後、ゲルマニウム黒雲母の投与には免疫増強効果があることが評価されました。
これらの結果は、ゲルマニウム黒雲母の給餌が、牛におけるより高い体液性および細胞性免疫応答の誘導を介して、口蹄疫ウイルス感染に対する防御を高める可能性があることを示唆しています。
まとめ
ゲルマニウムや有機ゲルマニウムには地球の鉱物からの恩恵があります。
さらにその恩恵をゆっくりと吸収して育った有機ゲルマニウムにも大変な効能があるとわかっています。
免疫力強化により、慢性B型肝炎やがんに至るまで様々な免疫力の強化をはじめとした健康効果が期待されています。
実験の報告は牛の口蹄疫に対するゲルマニウム湯路雲母の正体でしたが、自然界でとれる高麗ニンジンや霊芝、ニンニクなども例外ではありません。
肝心なのは、こういった成分を毎日摂取し続けることだと思います。
このような時代だからこそ、免疫力を高める可能性のある食材は積極的に取り入れていくことで、健康への自信につながるのかもしれません。
引用文献:
https://bit.ly/2Yyk6DU
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31111571/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12825127/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25255918/
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