抗生物質とプロバイオティクスや酵母菌のサッカロマイセスブラウディ
ほとんどの方が一度は、体調不良の時に病院へ行って、抗生物質を処方されたことがあると思います。
抗生物質は一般的にチカラが強い為、それを飲むと症状が治まると思われがちですが、実際は病原菌だけではなく腸内細菌の善玉菌までもを殺してしまっているという事実があります。
これにより、一見病気が治ったかに見える体は、プロバイオティクスに守られていない状態となってしまうことにもなります。
抗生物質とプロバイオティクスについて詳しく調べてみました。
・抗生物質使用の影響
抗生物質は英語名では「アンチバイオティクス」と呼ばれ、プロバイオティクスの反対の意味を持っています。
wikipediaによると、「抗生物質(こうせいぶっしつ、英語: antibiotics)とは、微生物が産生し、ほかの微生物の発育を阻害する物質と定義される。」とあります。
実際に、抗生物質の使用は、腸内の主要な種類の微生物の90%以上を破壊する可能性があると言われています。
さらに研究によると、抗生物質によって破壊された微生物叢が完全に回復するまでに、なんと6か月もかかる可能性があると報告されています。
抗生物質の使用により、一時的にもともとの体調不良の症状が治まるように思われがちですが、実際には多くの体に有益な腸内細菌までも破壊されてしまうのです。
もちろん、抗生物質自体が悪いということではなく、必要な時にはチカラ強い働きがあるために頼ることは全てにおいて悪いということではありません。
ただし、過剰摂取になったりすることは、上記の理由からも避けることをおすすめします。
・プロバイオティクスのチカラ
全身の健康は腸からとも言われるように、腸内の有益な細菌群が優勢な状態では、腸と免疫系の両方の健康に直接良い影響を及ぼします。
腸内細菌叢に影響を与える主な要因は食事療法です。
たとえば、野菜など高繊維の食品やプロバイオティクスを含む発酵食品などの摂取は、腸内細菌叢の健康を大幅に改善することがわかっています。
特に、プロバイオティクスは、何十年にもわたってさまざまな病気の治療に使用されてきました。
プロバイオティクスによる治療法は、下痢に苦しむ子供たちのビフィズス菌の減少の観察に基づいて19世紀初頭に最初に提案されました。
その結果、ビフィズス菌の摂取により微生物叢を元気にすることで、健康を改善できることがわかりました。
以来、さまざまな病気の研究過程で腸内細菌の変化と、特定のプロバイオティクスのプラスの効果の関連性が分かっています。
さらに、プロバイオティクスは感染症だけでなく、インスリン抵抗性、炎症性疾患、さらには精神障害とも関連している可能性が分かり研究が進められています。
腸内の有益な細菌群が優勢な状態では、感染症にかかりにくくなるとも言われており現代に生きる人々には特に意識していただきたい部分です。
・抗生物質とプロバイオティクスまとめ
抗生物質の摂取により、体内の善玉菌までも破壊してしまっていることがわかりました。
ですが幸いなことに、プロバイオティクスの補給は、抗生物質治療の初日からでも摂取し続けることで、抗生物質の悪影響を減らすのに役立つことがわかっています。
特に、サッカマイセスブラウディ(酵母)として知られるプロバイオティクスは、抗生物質の細菌殺傷力に耐えることができるため、抗生物質と一緒に使用するためには特におすすめのプロバイオティクスです。
プロバイオティクスの種類は多く存在しています。
また、菌類の組み合わせと、菌の数などでも働きが全然変わってきます。
サプリメントにしても、様々ありますので、抗生物質の摂取が必要な場合には、その前後も含め、プロバイオティクスのチカラ添えを借りることもおすすめと言えます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32010640/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31118068/
Vaccine Efficacy, Part 2 of 2: Can a Healthy Gut Microbiome Improve It?
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E7%94%9F%E7%89%A9%E8%B3%AA