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甲状腺の病気の種類と触診によるセルフチェック

2021年07月01日

女性の甲状腺の健康

甲状腺とはのどぼとけの下にある蝶(チョウ)が羽を広げた形をした言ってみればとても小さな臓器です。

ただその小さな臓器ではありますが、近年では世界中の女性で、その甲状腺の症状や病気を気に掛ける人の数は増えているようです。

甲状腺の病気の種類と触診によるセルフチェックの方法はあるのでしょうか?

代謝調整や成長促進などの作用をつかさどっており、全身の活動を正常に維持するためのホルモンを作る機関です。

このホルモンを甲状腺ホルモンと言います。

・甲状腺ホルモンの異常

甲状腺ホルモンの異常は女性に現れることが多く、中でも40代以上の女性に多く見られます。

これにより、様々な不調に見舞われます。

-甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンの量が多くなりすぎると、動機や息切れなどから始まり、「甲状腺機能亢進症」となります。

甲状腺機能亢進症による症状には、暑がり、イライラする、多汗、息切れ、動悸、手の震え、下痢、月経不順などがあります。

自己免疫疾患の一つである「」もこの一種です。

-甲状腺機能低下症

また、甲状腺ホルモンが少なすぎると、代謝が落ちた症状となり「甲状腺機能低下症」となります。

甲状腺機能低下症による症状には、無気力、疲労感、むくみ、冷え、体重パセドウ病増加、記憶力低下、便秘などがあります。

甲状腺機能低下症の代表的な疾患に、「橋本病」があります。

-甲状腺腫瘍

甲状腺に見られる腫瘍には、良性と悪性があります。

一部の甲状腺癌では遺伝子の異常により発生することが知られていますが、原因不明の場合がほとんどです。

一方、若年での放射線の大量被爆が甲状腺癌のリスク要因となることが分かっています。

・甲状腺の検査

甲状腺異常による症状は、一見すると更年期障害や疲労と重なる部分も多くなり、見極めが必要です。

甲状腺の検査には、触診、血液検査、超音波などがあります。

これにより、甲状腺の異常から、悪性腫瘍の有無までが分かります。

甲状腺専門の医師のいる病院での受診の前に、まずはご自宅でできる簡単なセルフチェック方法をご紹介します。

●甲状腺のセルフチェック(触診)

以下は、一人で甲状腺を検査するための簡単な手順です。

まずは、喉の輪状軟骨~首のへこみの間周辺にある甲状腺の大体の位置を把握してください。

1.コップに飲料水を入れ、鏡に直面する

2.水を一口飲む

3.鏡が見える状態で頭を後ろに傾ける

4.水を飲み込むときに、甲状腺の両側で対象ではないしこりや腫れなどの領域があるかを探します。

甲状腺腫(腫れ)は甲状腺の片側または両側に見られます。

また、甲状腺の結節(腫瘍)は通常丸い形をしており、飲み込むと腺と一緒に動きます。

指先の下で腫瘍が転がるのを感じたり、飲み込むと結節が動くのを感じることがあります。

甲状腺のしこりや結節は、必ずしも甲状腺ホルモン障害や癌を持っていることを意味するわけではありません。

ですので、心配な症状がある方はまずは恐れずにセルフチェックを行ってみることをお勧めします。

気になるしこりや腫れを見つけた場合は、必ず医師に相談してください。

また、ご自身でのチェックでは不安な方も、一度医師のいる病院での受診をお勧めします。

・甲状腺と食生活

甲状腺疾患は、遺伝子の異常以外では原因不明の場合がほとんどです。

ですが、度重なるダイエットなどの個人的な食生活に加え、大気や紫外線などの環境の変化、そして食物が育つ土壌の栄養素密度の喪失なども、甲状腺疾患の発生率の増加の一因となっているようです。

甲状腺の健康にとって特に重要な栄養素の1つに、微量ミネラルのセレンがあります。

小さなミネラルも大切に摂取することとともに、バランスが良く、余計なものをため込まない食生活も大切にしたいと思いました。

参考文献:
http://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=1
http://depts.washington.edu/physdx/thyroid/tech.html
https://www.endocrineweb.com/conditions/thyroid-nodules/common-thyroid-disorders-thyroid-self-examination

甲状腺セルフチェックと女性ホルモン

Selenium and Thyroid Health

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