心血管疾患の予防となる食品や食事法と考え方
心血管疾患は、一般的な死亡原因であり、現代では世界中で3人に1人が心血管疾患により亡くなっています。
特に、脂質障害、高血圧、喫煙、肥満、糖尿病などにより心血管疾患のリスクが上がるようです。
心血管疾患の予防に関して自分でできることの中には、食べ物や食品と食事法、生活習慣などが含まれるのではないでしょうか?
1.食事の内容-地中海式食事がおすすめ
ご存じのとおり、食事は、人間の健康に影響を与えます。
心血管疾患などの慢性疾患を遅延または予防するための食事についても日々研究されています。
現在の研究では、地中海式食事が最も心臓保護作用があるとされています。
地中海式食事は、地中海沿岸の国々で取られている伝統的な食事法のことです。
•パンやパスタなどの穀類のほか、野菜や果物、ヨーグルトやチーズを毎日食べる。
•オリーブオイルなどの良質な油を使用する。
•適量の赤ワインを飲む。
•鶏肉、卵、魚介類は週に数回ほど食べる。
*ただし、私たち日本をはじめとするアジア人においてパンやパスタが体内で吸収されやすいかどうかは別のことです。
また、ヨーグルトやチーズは欧米の食習慣にはありますが、日本には無かったものでもあります。
もし、それらのいわゆる乳成分を含む食べ物や食事で消化不良やアレルギー反応が示される場合には、消化や吸収が体内できちんとおこなわれていないことを意味します。
その場合には、その際の体調には少なくとも合っていないことの見解も含めて考えることがおすすめです。
このような特徴のある地中海式食事法ですが、不飽和脂肪酸、ポリフェノール、繊維、ビタミン、ミネラルなどを豊富に摂取できるため、血栓を予防し心血管疾患の予防や進行の遅延につながるとみられています。
特に、サラサラ成分のポリフェノールを豊富に含んだフラボノイド類が入った食べ物や食事がお勧めです。
また、心血管疾患の根本的な原因であるアテローム性動脈硬化症を予防するためには、ビタミンDが有効です。
2.ポジティブシンキング
様々な研究により、楽観主義などのポジティブな思考は、心血管健康の7つの指標と心血管疾患に関連する改善された結果に強く関与することが分かっています。
心理的幸福と心血管状態との関係に注目されているため、マインドフルネスに基づくプログラムやポジティブな心理的介入などの研究も進められています。
まとめ
心血管疾患の予防には、地中海式食事などのビタミンミネラル、乳酸菌やポリフェノールを多く使用した食事が適しているようです。
また、前向きな思考と心血管疾患との関係が深いこともわかってきました。
もちろん、一般的に喫煙、アルコール、運動、睡眠などの生活習慣を整えたうえで上記の点にも注目してみることで、穏やかな巡りの良い状態に近づけることと思います。
まずは自分できる心血管疾患の予防方法としての、食べ物や食事法を考えてみることがおすすめです。
同時に、生活習慣もなかなか簡単には見直すことも簡単にはいかないかもしれませんが、できる小さなことから見直してみるのもおすすめと言えるのではないでしょうか?
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