ビーガン食の食べ物や食事と健康効果や注意点?
世界のビーガンの広がりと共に増える日本。
ビーガン食の食べ物や食事の健康効果と注意点についてはどのようなことが報告されているのでしょうか?
ビーガンとは、主に欧米で取り入れられている食事法の一つです。
肉や魚、卵や乳製品などの動物性の食品を全くとらずに、野菜や果物、豆類などの植物性の食品のみを食べる食事法です。
菜食主義のベジタリアンよりも、より厳格に植物性の食品のみをとるルールを守って食事をする方が多いようです。
ダイエットなどの一時的な食事制限ではなく、主義として生涯続ける人も少なくありません。
日本ではまだ一般的ではありませんが、少しずつその人口は増えてきているようです。
ビーガン主義によって、健康や病気にはどのような影響があるのでしょうか?
Contents
・ビーガン食の利点
植物ベースの食事の利点は、飽和脂肪とコレステロールの摂取量が少ないこと、食物繊維の摂取量が多いことが挙げられます。
ビーガン食は、栄養が足りていないのではと懸念されがちですが、一般的な食事に比べて繊維質、葉酸、ビタミンCに加えてビタミンE、カリウム、マグネシウム、植物化学物質、抗酸化剤、不飽和脂肪の量が多くなっています。
これにより、多くの健康上の利点と関連しています。
ビーガン食は飽和脂肪とコレステロールが少なく、食物繊維が多い傾向があるため、ビーガンの人は血中コレステロール値が低く、血圧が低い傾向があります。
これにより、心臓病のリスクを減らすことができると考えられています。
また、野菜や果物、豆類、豆類、全粒穀物には、さまざまな種類の植物繊維が含まれており、健康上の利点があります。
食物繊維は、腸の機能を改善し、便秘を改善するのに役立ちます。
また、有益な細菌のエサとなるプレバイオティクス植物繊維は酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸を生成します。
またこれらは腸のバリア機能をサポートし、腸管の漏れを防ぐのにも役立ちます。
・ビーガン食において注意する点
食事からすべての動物性食品を排除することにより、特定の栄養が不足する懸念があります。
特に懸念される栄養素は、ビタミンB12とビタミンD、カルシウム、オメガ3脂肪酸です。
ビタミンB12は動物性食品にのみ存在しますが、ビタミンB12が不足した状態が続くと貧血や認知機能低下などのリスクを高める可能性があります。
また、脂肪の多い魚や卵に含まれるオメガ3脂肪酸のEPAやDHAは、脳や神経系の機能にとって不可欠な栄養素です。
ビーガンの方は、DHAやEPAの摂取も極端に制限されてしまいます。
また、鉄や亜鉛などに関しても低摂取が懸念される部分があります。
動物性食品を摂取しないビーガンの方々は、サプリメントで栄養を摂取することを考える必要があります。
・まとめ
ビーガンの食事は賛否両論あるかとは思いますが、心疾患の予防や腸の健康サポートなどの健康上の利点が多いことがわかります。
ビーガンは日本の食生活でも行いやすいため、実行を検討される方もいらっしゃるかもしれません。
ですが一方で、ビーガン食には栄養不足の懸念があることもわかります。
特に必要な栄養素はビタミンB12やD、カルシウム、オメガ3脂肪酸などです。
動物性の食品を食べずにこれらの栄養素を摂取するためには、適宜サプリメントを活用する必要があると考えます。
サプリメントのカプセル成分に動物性を使用している場合もありますので、カプセル成分にも留意が必要です。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19279075/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24871675/