ビタミンD不足や過剰摂取と予防に癌の報告からヒント?
近年ビタミンD不足が原因で病気にかかりやすくなる可能性についての報告が増えています。
その一方でビタミンDの過剰摂取やリスクについても知ることもおすすめです。
最近になって太陽のビタミンと呼ばれるビタミンDについての研究報告を目にする機会が増えています。
ただし、欧米で寒い地域で冬の日照時間が短い地域においては、20年以上も前から冬の定番栄養素であったことも事実です。
近年になってビタミンDが注目される理由の1つには、広い分野での研究報告が増えたことが要因になっている可能性もあります。
また、他の可能性として、室内で過ごす時間が年々増え、ビタミンDが不足する人の割合が上昇していることも関連しているのかもしれません。
ビタミンD不足や欠乏とがんのリスク:
研究報告の多くは、癌の一時的、または二次的の予防についての、ビタミンDの存在的な役割と関連性があります。
ある研究では、腸や膀胱、悪性腫瘍のリスクを減らす可能性についての報告が存在する一方で、前立腺や膵臓癌のリスクが高まるのではないかといった定義もあるようです。
何か特定の予防という観点よりも、観ていて感じるのは、ビタミンDが不足や欠乏した時の報告が多いようにも思います。
ビタミンD欠乏症:
とりわけ、ビタミンDが欠乏している状態では、癌や感染症、それに神経系の症状や糖尿病などのリスクの高まりと関係してくる可能性が示唆されています。
示唆しているのには、ある程度肯定的に報告される事例が多い一方で、ビタミンDの過剰摂取を考えても、時期尚早との声も少なくないからです。
公開調査から癌についてのヒント:
ハーバード大学の文献で見つけた癌についての興味深い研究報告もありましたので共有致します。
2020年11月18日に公開で行われた2.5万人を集めたJAMAネットワーク公開調査では、偽粒と比較した場合に、ビタミンD摂取で癌が広がる可能性が20%程度低い値が導き出されたとのことでした。
20%という数値はこの手の調査では非常に大きく価値のある数値とみなされています。
ちなみに、その調査では平均して5.3年間、毎日ビタミンDを2,000IU摂取された結果です。
もう1つ、その結果で出た内容として、良い結果が出たのは一般的な体重で、体重として肥満型の人には、とくに良い結果が導き出されたとハーバード大学医学部で癌研究の教授であるジョアンモンソン博士は報告しているということです。
また、同博士はビタミンDで似た結果の他の例として、ニューイングランドジャーナル・オブ・メディシンに紹介された報告を挙げています。
体重差に関して、同博士は肥満の人の体内では、インスリンに正常に反応しないように、ビタミンDでも同じようなことが発生している可能性があると伝えています。
ビタミンDと食べ物:
太陽のビタミンと言われる以外に、ビタミンDを食べ物で摂取することは健康の基本といえます。
そのため、ビタミンDの栄養素を食べ物や食事から摂取することがおすすめです。
特にビタミンDを含む食べ物には、下記のような食品が挙げられています。
・アンコウ(鍋などにすると良い)
・鮭やサーモン
・マグロやイワシ(缶も含む)
・干しシイタケ
・キノコ類
・牛乳
・卵
など。
昔の先人がしてきた生活環境と現代は全く違うものの、私たちの体はそこまで急速に変化に対応できるものではないことが報告でわかっています。
先人たちは一日の多くを太陽の下で過ごしていましたが、現代は年々そのような時間は減る一方となっているようです。
そのことからも、今後もビタミンD不足に関連する症状や疾患が増えてくるにつれて、関係する報告も同時に増えてくることが想定されます。
日光浴や食べ物、食事での摂取が大切な点で、サプリメントはあくまでも補助的な働きです。
また、ビタミンDのサプリメントを中朝的に摂取する場合は、専門家にご相談をしながら進めることがおすすめです。
引用:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28486651/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30041759/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29667615/
ハーバード大学health.harvard.edu内で紹介された記事:staying-healthy/vitamin-d-supplements-linked-to-lower-risk-of-advanced-cancer