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果糖を多く含む食事と免疫系の炎症の関係

2021年03月04日

食べ物や食事栄養素と健康予防

最新の研究によると、果糖(フルクトース)を多く含む食事により免疫系が炎症を起こす可能性があることが分かってきているとの報告があります。
フルクトースは、世界中で販売され、使用されている甘味料の一つです。

フルクトースを使用した食事は、安全で太らないと思われがちかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょう。

実際に、健康に関心がある方の中には、砂糖の代わりに果物やはちみつなどを利用して甘味をとっている方も多いかと思います。

報告の内容を読む限りでは、フルクトースと免疫系の炎症への影響も考えられそうですが、その場合でも、どのような関係があるのでしょうか?

 

・果糖(フルクトース)とは

フルクトースは、果物、はちみつ、またアスパラガスやカボチャなどの特定の野菜に含まれる天然の砂糖です。
ショ糖の1.5倍の甘さがあるという性質があります。
砂糖で甘くした加工食品よりも砂糖が少ないため、これらの種類の果糖は健康的な食事に貢献することができるとされています。

 

・フルクトースと炎症

2019年の研究では、免疫系で役割を果たすヒト樹状細胞をフルクトースで培養すると、炎症が増加することがわかりました。
この研究は、フルクトースを多く含む食事が免疫系の機能を損なう可能性があることを示しています。
炎症により、細胞や組織に損傷を与え、臓器やシステムがうまく機能しない原因となり、病気につながる可能性があるためです。
また、フルクトースを多く含む食事をしている人は、感染症や代謝にかかわる疾患に陥った時に、悪化するリスクが高くなる可能性があるとの報告内容が記載されています。

 

・フルクトースと肥満やそれに伴う疾患

砂糖消費量の増加は、世界的に問題となっている肥満と糖尿病やそれに関連する心血管代謝リスクの原因であるとますます考えられています。
特に、フルクトースは特に有害である可能性があります。

フルクトースを多く含む食事は、メタボリックシンドロームに直結することが分かっています。

そして、フルクトースの過剰摂取はまた、心血管代謝疾患を引き起こす可能性を上げることもわかっています。。
さらに、高果糖のコーンシロップで甘くした飲料の過剰摂取は、肥満だけでなく結腸直腸癌のリスクの増加にも関連しています。

 

まとめ

このように、フルクトースを多く含む食事は免疫系の炎症をはじめとして私たちの健康に重要なリスクをもたらす可能性があることも報告されています。
健康に気を使って砂糖よりもフルクトースを含む食べ物や食事を多くされている場合は、留意されることがおすすめと言えるのかもしれません。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30898933/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29388924/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28970836/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32996169/
https://www.medicalnewstoday.com/articles/high-fructose-diets-may-harm-the-immune-system

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