サッカロマイセス・ブラウディ酵母菌とカンジダ菌や潰瘍性大腸炎
サッカロマイセス・ブラウディの酵母菌は昔から使用されてきました。
カンジダ菌や潰瘍性大腸炎などについての報告から健康のヒントを探ります。
多くの発酵製品にはプロバイオティクスが含まれています。
プロバイオティクスにはいくつかの種類があります。
ビフィズス菌、乳酸菌、そしてサッカロマイセス酵母菌(サッカロマイセス・ブラウディ)などが代表的なプロバイオティクスです。
・サッカロマイセス・ブラウディ酵母菌は
サッカロマイセス・ブラウディ酵母菌は、ビール、ワイン、パン、その他の発酵製品の生産に何千年もの間使用されてきました。
酵母菌は、他のプロバイオティクスと同様、細菌のバランスを整えます。
一般的に酵母菌ときくとカンジダ症やカンジダの繁殖に寄与しそうな印象ではないでしょうか?
サッカロマイセスの酵母については、特に、体内で異常増殖したカンジダ菌のバランス調整に期待されます。
カンジダ菌は、ヒトの体内に常に存在する常在菌ですが、疲労やストレスによって増殖し、不快な症状を引き起こすことでも知られています。
そのため、酵母菌のサッカロマイセス・ブラウディを予防として摂取する方も増えてきているようです。
・サッカロマイセス・ブラウディ酵母菌と潰瘍性大腸炎
サッカロマイセスブラウディ酵母菌は、下痢症状などの消化管障害の治療にもよく使用されます。
中でも重篤な腸の疾患として知られている潰瘍性大腸炎は、腸内細菌叢に対する不適切な免疫反応によって引き起こされます。
治療の選択肢としては、抗生物質等があげられます。
抗生物質は場合によっては、とても重宝され、必要不可欠な物質といえます。
ただし、ご存じのとおり抗生物質には重大な副作用の恐れもあり、過度に期待ができません。
例えば、抗生物質を摂取することにより、腸内の菌の多くが死滅することで、人によっては元の腸内環境に戻すまでに約6カ月間かかることも報告されています。
人によっては、下痢の症状が悪化する可能性も報告されているようです。
また、抗生物質を一度摂取すると、病原菌だけでなく体内の良い作用のある細菌までもが死滅してしまい、結果として健康とは遠い状態になってしまう危険性も考えられているようです。
そこで、潰瘍性大腸炎の治療にはプレバイオティクスおよびプロバイオティクスの力を借りる方法も選択されています。
サッカロマイセス・ブラウディ酵母菌の作用が、腸バリア機能の改善、病原体の排除、免疫調節などに役立つとの報告がなされています。
サッカロマイセス・ブラウディ酵母菌は生きた酵母菌ですので、サプリメントを取り入れる際は新鮮なものを選ぶよう心がけるとよいかもせれません。
引用文献:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29771163/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32512834/
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