アレルギーや呼吸器感染症予防と報告のビタミンDは救世主となるか?
太陽のビタミンとも呼ばれるビタミンDですが、今の世の中に必要とされるビタミンNo1と言っても過言ではないようです。
ビタミンDは骨の生成を促すことなどでも知られていますが、他にも大きな健康効果があるとの報告が後を絶たない状況となっています。
ビタミンDには現代人に有益などのようなチカラがあるのでしょうか?
・ビタミンDとアレルギー
ビタミンDとアレルギーには深い関連があるようです。
ある研究によると、アトピー性皮膚炎の患者に1日5000IUビタミンDをを3か月間投与したところ、ビタミンDの補給により、血液検査の値がほぼ適切なレベルに回復し、アトピー性皮膚炎の寛解が強く支持された、という結果が出ています。
また食物アレルギーを持つ子供に対して行われた実験では、ビタミンDが食物アレルギーから保護する因子となりうる可能性が指摘されています。
さらに、嘆息やアレルギー性鼻炎に関しても、ビタミンDが欠乏している方に良くみられることが分かっています。
花粉症を患う子供への実験においては、1日1000 IUのビタミンD3の補給により症状が大幅に軽減されたそうです。
ビタミンDは適度に日光を浴びることにより体内で生成されるため、紫外線を浴びる機会が少ない人は、ビタミンD欠乏症やアレルギーのリスクが高くなるようです。
・ビタミンDと呼吸器感染症
急性呼吸器感染症は、体内へのウイルスや細菌の侵入により、発熱、咳、痰などの症状が引き起こされる疾患です。
症状により上気道炎、喉頭炎、気管支炎、肺炎などに分類されます。
急性呼吸器感染症を予防するためのビタミンDの可能性を調査した比較試験によると、ビタミンDを一定期間摂取することで、ビタミンDの保護効果により、すべての参加者の急性呼吸器感染症のリスクが減少したことが確認されました。
また、アルゼンチンの大学の研究によると、ビタミンDの高用量サプリメントが、新型コロナウイルスへの感染を予防または治療するための有望な代替手段となる可能性があるという結果が出ています。
このようなことからも、ビタミンDには強力な保護効果があることがわかります。
テレワークの普及により、外出して日光を浴びる機会の減った方も多いかと思います。
ビタミンD欠乏症は、だれにでも起こり得るため、食事を見直すことも必要かもしれません。
ビタミンDを豊富に含む食べ物は、魚や肉類、卵、乳製品などですが、サプリメントでの摂取も増えてきています。
ビタミンDは過剰に摂取し過ぎる期間が長くなると、かえって身体へ負担がかかることも報告されています。
そのため、サプリメントで摂取をお考えの場合には、専門家に相談をしながら、長期的に服用可能な安全なビタミンDをお選びいただくことをおすすめします。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32474141/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32718670/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30675873/