食べ物と花粉症の関係(花粉食品アレルギー症候群と乳酸菌)
花粉食品アレルギー症候群は食物アレルギーの一種で、白樺の花粉、ブタクサの花粉などの季節性アレルギーを持っている方に起こりやすい症状です。
特定の食品、例えば、ナッツや、生の果物、野菜などによって引き起こされる可能性が指摘されています。
最もよく知られている症状は、口や喉のかゆみではないでしょうか。
これは、食べ物を口に入れた後すぐに始まり、通常、食べ物を飲み込んだ後にも数分間続くことが一般的とされています。
ただし、中には体内で消化されてから72時間程度の時間で遅れてアレルギー反応が出ることも報告されています。
アレルギー反応が比較的に出やすいとされる具体的な食品としては、桃、オレンジ、セロリ、トマト、メロン、キュウリ、バナナ、ズッキーニなどが挙げられます。
多くの場合、アレルギーのもととなる物質は加熱により減少しますが、加熱に耐性のあるものもあります。
花粉食品アレルギー症候群の症状は重症化することはまれで、特定の食べ物を控えることで軽減します。
食物アレルギーに悩まされる場合以外にも、、花粉症は世界中の多くの人々を悩ませ続けています。
最近の研究によると、アレルギー性疾患の予防には特定の乳酸菌株が期待できると言われています。
ある研究では、アレルギー性免疫反応の予防と治療のために、ラクトコッカス・ラクティスとラクトバチルス・プランタルムの2つの乳酸菌株がアレルゲンを抑えるアレルゲン抗体のレベルを上昇させることが分かりました。
また、白樺の花粉アレルギーの症状が腸内細菌叢の変化と関連しているかどうか、そしてプロバイオティクスがこれらに影響を与えるかどうかの調査も行われました。
調査は、白樺の花粉アレルギーを発症した子供に、ラクトバチルスアシドフィルスとビフィズス菌ラクティスのプロバイオティクスの組み合わせを一定期間投与して行われました。
その結果、使用されたプロバイオティクスの特定の組み合わせにより、鼻の症状が減少する傾向が示されました。
また、スギ花粉症の患者の緑茶の摂取による症状の軽減も報告されています。
緑茶に含まれるポリフェノール成分による効果と考えられています。
このように、食べ物と花粉症にはとても大きな関連があるようです。
これから本格化する花粉の季節に備えて、まずは食べる物を見直してみるのはいかがでしょうか?
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