クルクミンと心疾患やウイルス性の疾患について
時々カレーが食べたくなることがありませんでしょうか?
本日は、カレー粉の主成分として料理にも用いられるターメリックで知られるクルクミンについてお伝えしたいと思います。
・クルクミンとは
クルクミンは、ウコン(ターメリック)の根から抽出される成分です。
インドまたは中国において何千年もの昔から、薬として重要な位置を占めてきた成分の一つです。
クルクミンには、抗酸化、抗炎症などの特性があることが分かっています。
そして、近年では特に癌治療の分野でにおいても研究されています。
日本国内でも医学大学でも臨床をしているところもあるようですので、クルクミンが持つそのチカラには期待が持てると言えるのかもしれません。
・クルクミンと心疾患
心血管疾患は、重篤な症状を引き起こすことが多々ある恐ろしい疾患です。
新型コロナウイルスも、心血管や血栓の関与があることでも知られています。
心血管疾患の患者は、特に重症の新型コロナウイルスを発症するリスクが高いことや、経過中に急性心臓損傷を発症する場合があることがわかっています。
クルクミンは細胞の成長、増殖、生存、炎症、酸化ストレスなどに密接にかかわることが分かっており、心血管の保護をする特性があることが多くの研究で説明されています。
・クルクミンとインフルエンザウイルス感染およびインフルエンザ肺炎
酸化ストレスは、A型インフルエンザウイルスおよびインフルエンザ性肺炎にも関与することがわかっています。
研究により酸化ストレスを抑制する働きのあるクルクミンがインフルエンザウイルスを直接不活性化し、吸着をブロックし、増殖を阻害する可能性があることが示されました。
また、マウスを使用した実験では、クルクミンはインフルエンザ性肺炎のマウスの生存率を増加させ、インフルエンザ感染後の肺を改善しました。
このようなことから最近では、インフルエンザ以外のウイルス感染や肺疾患へのクルクミンの効果にもますます効果が期待されています。
このように非常に強力な力を持つクルクミンは、はるか昔から薬として重宝されてきた理由が分かりますね。
クルクミンは、ターメリックというスパイスや、ウコンという漢方薬やサプリメントで摂取することが可能です。
黄色の色は天然のため着色料を使用していない場合が多いですが、市販の商品には添加物が含まれている可能性もありますので、留意してのご購入をお勧めします。
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