甲状腺に食品栄養素と甲状腺におすすめでない食べ物や食事とは?
甲状腺に関係する食品栄養素がある一方で、甲状腺におすすめされない食べ物や食事ついての報告もあります。
文献から女性の健康のヒントを探ります。
甲状腺の症状が正確に診断されるまでに、アメリカでは6年以上かかることが一般的と言われています。
仮に甲状腺の症状や疾患で診断された場合でも、健康状態を改善するには10人10色の方法があるようです。
治療法は薬を使用する以外の方法の中でも、とりわけ注目されている1つは食事を用いた方法です。
食品栄養素や食べ物に食事以外では、睡眠やストレス管理、適度な運動なども含まれますが、それらは食べ物や食事と並行しておすすめすることで、より効果的な結果を導けることも考えることができそうです。
甲状腺と食べ物や食品栄養素と食事の内容:
では、甲状腺の健康にはどのような食べ物、食品栄養素や食事がおすすめされることが多いのでしょう?
また、甲状腺におすすめされない食べ物や食事の内容とは、どのようなものが挙げられるのでしょうか?
この点で大切なことは、何かを取り入れるよりも先に、アレルギー食品など体内で不耐性や反応が発生しそうな食品や食べ物、食事を制限する方が優先的におすすめされているという点です。
日本でも増えているかと思いますが、例えば成人人口の70%において、アメリカでは小麦、乳製品や卵などに不耐性があり、食べ物や食事で口に入れたものの消化や吸収がスムーズにいっていないことが報告されているようです。
それらの主なアレルゲンとよばれるいわゆるアレルギー反応食品は、他にもとうもろこし、大豆、ピーナッツ、カフェイン、アルコール、糖類なども挙げられています。
小麦に含まれるグルテンたんぱく質の調査では、対象2,000人中、約88%の人に対してグルテンを食べ物や食事で制限しただけで症状が改善されたと報じられています。
グルテンは甲状腺にも攻撃の原因となっている可能性もあって、留意が必要とのことでした。
甲状腺におすすめ食品栄養素や食事:
では、おすすめされない食べ物や食事が存在する一方で、甲状腺におすすめされる食べ物や食事とは、いったいどのようなものが例に挙げられているのでしょうか?
1つは他にも注目されているビタミンDです。
ビタミンDの働きの中には、骨の代謝や免疫調整、心血管の病気からがんまで大切な働きをしていることが報告されてきています。
甲状腺疾患のバセドウ病や橋本病をはじめとする自己免疫疾患に対するビタミンDの役割については益々増えているといえます。
他にも魚に含まれるEPAやDHAでも知られるオメガ3脂肪酸、アミノ酸のLカルニチン、動物の臓器、チアミン、橋本病の人に共通する欠乏しやすい栄養素のセレンやビタミンB12、糖で失われやすいビタミンCやマグネシウムやカルシウム、亜鉛などの食品栄養素もおすすめされています。
日本でも甲状腺と聞くとヨウ素やヨードが思い浮かぶ人もいらっしゃいます。
ただし、ヨウ素はクスリや食品保存剤などの物質が体内に入ることで過剰にもなりやすいとの報告もありますので、敏感な栄養素といえます。
それ以外の栄養素も含め、専門家にご相談の上で判断されることがおすすめです。
参考にした情報:
PMID: 28895880
PMID: 28079354
PMID: 30982439
The Thyroid(甲状腺) Secret(秘密) エピソード1~5(米国開催イベント)
2017年3月5~7日
イザベラ・ウェンツ博士