女性の甲状腺バゼドウ病と甲状腺におすすめされる例
女性で甲状腺の症状や疾患を持つ人の数は世界的に多いようです。
バゼドウ病や橋本病など診断される迄に年数がかかり、甲状腺を切る前におすすめされる方法もあるようです。
バセドウ病と甲状腺ホルモン:
バセドウ病あるいはバセドー病とは、甲状腺に影響する自己免疫疾患として知られます。
同じく甲状腺の自己免疫疾患の中には、慢性的な甲状腺炎で橋本甲状腺炎もあります。
そのバセドウ病は、甲状腺機能亢進症または、甲状腺中毒症の一般的な原因、あるいは発生させる代表的な疾患として認知されています。
機能亢進では、甲状腺ホルモンが体内で必要とされる量以上につくられることが原因で、甲状腺機能が亢進し、身体や精神的に影響を受けることで知られます。
特殊な抗体がつくられることで、甲状腺を刺激し、過剰な甲状腺ホルモンを分泌する原因となっていると考えられています。
また、TSHと呼ばれる甲状腺刺激ホルモンの量は、甲状腺を刺激する必要性を感じなくなることからも、とても少なくなることが一般的です。
ちなみに橋本甲状腺炎の原因では、その甲状腺刺激ホルモン(TSH)の作用を遮断している状態といえます。
バセドウ病と診断される場合の15~20%の女性については、慢性甲状腺炎症の橋本病が起因とも伝えられてきました。
甲状腺の症状を持つ性別は、男性よりも女性が圧倒的に多いのが特徴です。
日本では200~500人に1人程度の女性がバゼドウ病と診断される計算になります。
ちなみにアメリカでは4名に1人の女性が何らかの甲状腺の問題を抱えていると報告されています。
世界的にバセドウ病や橋本病と診断される女性が増えている原因には、診断されるまでに年数がかかる、外見で判断がつかない、甲状腺刺激ホルモン(TSH)で正常範囲内にあることも多いことなども原因と考えられています。
多くの場合、ステージでいうと、4や5の段階であることが多いといわれるほど、診断が難しいということかと思います。
では、甲状腺の症状やバセドウ病の際にどのような症状が観られるのでしょうか?
バセドウ病に観られる症状例:
・疲れやすい、慢性疲労、
・眠気、
・集中力や記憶力の低下、
・うつ症状、
・汗が多い、
・手足の震え、
・甲状腺が腫れる、
・イライラしやすい、
・かゆみが出やすい、
・口が渇きやすい、
・息切れしやすい、
・眼球が出てくる、
・微熱が続きやすい、
・体重が増えやすい、
など。
おすすめされる対応法の例:
・朝に卵や納豆などのたんぱく質を食べ物や食事で摂取する、
・アレルギー反応が出やすい食べ物や食事を制限して変化を観る、
・夜はしっかりと睡眠を確保する、
・日中は太陽の光を浴びる、
・自分に合うものを探し続ける、
・オメガ3脂肪酸(特に魚やEPA、DHAなどのフィッシュオイル)を食べ物や食事に含む、
・チロシンを補う、
・腸内を整える食事や栄養素を補給するようにし、難しい場合はプロバイオティクスを摂取する、
・自分だけで頑張らず、甲状腺の専門家にかかってみる、
など。
女性の甲状腺やバゼドウ病や橋本病と診断されるまでに、6~10年もの月日がかかることも少なくないと言われます。
バセドウ病に観られる症状例にもあるように、他の疾患と似ている点も多いため、気になる時には甲状腺の専門家にかかることもおすすめです。
参考にした文献:
PMID: 29950539
PMID: 20305330
PMID: 30624501
The Thyroid Secret エピソード2(英語開催)2017年3月3日 イザベラ・ワンツ博士